サステナビリティ
推進体制と社内浸透活動
サステナビリティ推進体制
委員長を代表取締役社長、委員会メンバーは全事業・統括本部長、KDDI財団理事長、ならびに監査役で構成し、サステナビリティを全社経営戦略の柱として取り組んでいます。なお、サステナビリティ推進の達成度は全社重点KPIに織り込まれており、役員報酬ならびに全社員の賞与に連動します。
ESGの取り組みを役員や社員の賞与へ反映
全社でサステナビリティ経営に取り組むため、全社員の意識を高め、行動につなげることを企図し21.3期から役員報酬、社員の賞与算定においてサステナビリティ(ESG)に関する評価指標を入れています。
23.3期からは、中期経営戦略を策定しサステナビリティ経営を標榜するにあたり、非財務の取り組みもより幅広く推進し評価するために、項目・配点の見直しを行いました。当社がESGの取り組みを重視していることを、社員にはもちろん社会にも広く理解いただくためにも一定の重みをつけることが重要と考え、配点比重を増やしています。
サステナビリティ経営実践に向けた社内浸透活動
サステナビリティ経営の認知・理解・行動につなげる社内浸透ステップを下図のように設計しています。経営幹部層から全社員まで幅広く、繰り返し理解促進を図り新しい学びや気づきを創出しています。
経営層と社員の対話の場、ワクワクツアー
「全社員が会社方針を理解し、目指す姿の実現に向けた行動を促進すること」を目的に、経営層と社員のインタラクティブなコミュニケーションの機会を設けています。経営層が各部門の社員と交流し相互理解を深める「ワクワクツアー」は、現社長の髙橋が社長に就任した19.3期より毎年開催しており、社員エンゲージメントの向上にもつながっています。
23.3期は、「中期経営戦略」・「KDDI VISION 2030」をテーマに、当社が目指すサステナビリティ経営について社長が各部門の社員に直接語りかけ、ディスカッションを行いました。サステナビリティ経営の実践に向けて社員一人ひとりが能動的に行動できる状態へ促すべく、経営層と社員のコミュニケーションを継続します。
お客さまの声・社会課題を体感する「業務の1%活動」
23.3期より社員がよりお客さまに寄り添い、社会の課題を体感する取り組みを開始しました。これは当社の目指す姿の一つである「お客さまに一番身近に感じてもらえる会社」が起点となっています。自分たちの業務がお客さま・社会にどのような価値を提供できているのか、または何が足りていないのか、身をもって感じる場面と捉え、全社員が「お客さまと接すること」や「お客さま目線が理解できる業務体験をすること」に業務の1%(年2日程度)の時間をあてることを推奨しています。例えば、自治体要請のシニア向けスマホ教室にアシスタントとして参加したり、地域の農業従事者やNPO法⼈等のお⼿伝いをするなどの活動があります。この活動を通じて、社員一人ひとりがお客さま・社会と真摯に向き合い、気づきを自らの業務に反映し、価値の高いサービスをお客さまにお届けすることが、企業価値の向上と社会の持続的成長の両立に寄与すると考えています。