2023.11.30

思い出づくりの場所で快適な通信を—レジャースポットの5G化にかける思い

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これまでに比べて10倍の高速通信が可能に―。KDDIが暮らしをより快適にする5Gの提供をスタートしたのは2020年春のことでした。

「サービスのスタート時には、東京五輪やラグビーのワールドカップに向けて、5Gのエリア化を進めてきました」と、当時を振り返るのは、KDDIエンジニアリング モバイルプロセス本部の中谷和貴です。国際的なスポーツイベントの会場や動線の5Gエリア化に加え、日々の暮らしを快適にすることを目指して商業施設や鉄道沿線にも5Gエリアが広がっています。

KDDIエンジニアリング株式会社 モバイルプロセス本部 中谷和貴KDDIエンジニアリング株式会社 モバイルプロセス本部 中谷和貴

サービスの開始から3年がたち、5Gを使ったサービスやコミュニケーションが暮らしの中に定着してきました。

「球場や動物園、テーマパーク、神社仏閣など、人が集まるレジャースポットで快適に5Gが使えるよう、日々取り組んでいます」

一筋縄ではいかないレジャースポットの5G化

レジャースポットの5G化にあたっては、さまざまな課題があると中谷は話します。

「構造が特殊だったり、基地局の設置が制限されていたりするところが少なくないので、現場での細かい調整は欠かせません。図面だけ見て設計しても、なかなかうまくいかないんです。現地に行ってこそわかることがたくさんあるんです」

レジャースポットのどこに人が滞留するのか、電波の性質上、回り込みづらい5Gの電波を人が滞留する場所に届けるには、どこにどれだけの基地局をどんな角度で設置すればいいのか、景観を損ねない形で電波を飛ばすにはどのような設置方法が有効なのか、といったように、場所に応じた細かい調整を行いながら基地局の設置を進めます。

例えば神社仏閣は景観を損なわないよう、近くの鉄塔から建物に向かって電波を飛ばすよう基地局を設計しています。

スタジアムも、最近は複合エンターテインメント施設としての役割を担うようになってきたことから、これまでとは異なる視点での設計が求められています。

「今後は北海道ボールパークのように、スタジアム周辺の商業施設と一体化したエンターテインメント施設として展開するところが増えてくると予想されます。これまでは観客席でのつながりやすさを中心に設計してきましたが、これからは、スタジアムと商業施設の両方の特徴をとらえた基地局の配置を考えることになります」

思い出づくりの場で「5Gを使えてよかった」と実感できるように

「レジャースポットは、残しておきたい思い出がたくさん生まれる場所です。5Gなら、そんな思い出のシーンを高解像度の画像や8K動画(現在のハイビジョンの16倍の画素数を持つ映像)で撮影した動画もその場で共有しやすくなるので、普段よりも『使えてよかった』と実感していただけるかもしれません」

レジャースポットの5Gエリア化の効果について、中谷はこう話します。

「5Gを使えてよかった」と思っていただけるレジャースポットをさらに増やして、生活をより豊かで楽しいものに。KDDIは人が集まる場所で快適につながる5G環境をつくっていきます。