2022/12/15

5Gのエリアづくりはここから始まる——「企画」「開発」「検証」

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  • つなぐチカラ

5Gのエリア拡大は、企画、開発、検証、設計、工事、品質管理、運用といった段階を踏んで進んでいきます。ここでは、企画、開発、検証について紹介します。

5Gエリアができるまで

企画:「線」と「面」の拡大で、5Gがずっとつながるように

企画部門は、5Gのエリア拡大の計画を立てる部門で、5Gのエリアづくりのスタート地点となります。より多くのお客さまに使っていただきたいという信念のもと、その生活動線やライフスタイルを考慮しながらエリアの拡大を計画していきます。

5Gエリアを「点」として構築していくのではなく、お客さまが通勤や通学で利用する鉄道路線の連続性を意識して、「線」としてのエリア拡大にこだわっています。また、通勤・通学時のみならず、休日におけるお客さまの行動も考慮して、主要ターミナル駅の周辺などの商業地域においては「面」としてカバーできるように計画しています。

「線」と「面」とをつなぐことで、より多くのお客さまが日常生活を送る場所で、5Gが途切れることなく利用していただけるようになります。

こうした計画は、4G LTEの通信状況や駅の乗降者数などにより、利用する皆さまのトラフィック状況を客観的に測るとともに、直接お客さまに接している営業スタッフの意見も取り入れながら、おおよそ1年後を見据えて企画を進めています。

開発:エリアの特性に応じた機器および機能の開発

開発部門は、au基地局で使う機器および機能をパートナーとともに開発し、工事部門をはじめとする関連部門と連携しながら商用展開するまでを管理します。

ただし、ひとくちにau基地局といっても、同じ機器を全国展開すればよいというわけではありません。なぜなら、都市部や地方といったロケーションごとに、発生するトラフィック量やカバーしたいエリアの広さが異なるからです。つまり、場所に応じて性能の異なった機器構成や機能(キャリアアグリゲーション等)が求められるということです。これに応じた開発をすることで、構築・運用にかかわるコストを最適化し、5Gに対応するau基地局も早期に拡大できてより多くのお客さまに5Gを利用いただけるようになります。

KDDIでは、5Gのサービス開始当初、4Gの機器を5Gに対応させるNSA(Non Stand Alone)の開発が数多く行われてきましたが、直近は、4G機器に依存しない5G専用のSA(Stand Alone)の設備・機器の開発に注力しています。つながりやすく安定した通信を実現するとともに、5Gエリアの早期拡大、5G環境の高品質化のために、さまざまな機器や機能の開発を続けています。

NSAとSA

検証: 5Gを“快適”に使用いただくために

開発の次のステップである検証部門は、機器として選定されたハードウェアや、カスタマイズされたソフトウェアが、お客さまへ提供するうえで十分な性能のものであるかを検証する役割を担っています。

最初はクローズドなラボでその機能・性能をチェックし、次の段階では小規模のエリアにおいて、お客さまが実際に利用する環境に近い状況で機能・性能をテストします。また、運用が開始された段階で何らかの課題が発生した場合には、ネットワークの設定を変えるなどして早期に問題点を解決するという業務も担っています。

検証項目は膨大な数に及びます。機器によっても異なるうえ、お客さまが実際に利用するであろう時間帯、場所にもよるため、さまざまなパターンで検証を行います。また、単につながればよいというものでもなく、「お客さまが快適に使用できる」ということが、最も重要視される条件となります。この検証工程を惜しまないことにこだわり取り組んでいます。