2022/10/20

5Gができるまでにかかる期間とKDDIが大事にしていること

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KDDIではお客さまに5Gを届けるため、今まで培ってきた技術と現場力を駆使して挑んでいる。5Gが使えるようになるまでには、企画、計画、開発、設計、工事の5工程あり、場所や地域にもよるが、構想してから少なくとも年単位の時間がかかる状況だ。

たとえばあるエリアを5G化するためには、大きく分けて、5Gの設備を新たに構築するパターンと、4Gの設備を一部活用することで比較的短期間で構築できるパターンがある。ほかにもバックホールと呼ばれる基地局同士をつなぐ光回線網を再構築するパターンなど、5Gエリアづくりには様々なやり方があり、構築期間も大きく異なる。

KDDI・auの5Gアンテナを工事している様子

なかには基地局の設置場所を新たに探すところから始め、建物・土地の所有者と交渉するなどゼロからの基地局建設になるケースもあり、エリアがある程度かたちになるまでには、構想してから3年程度かかることもある。

KDDIは少しでも早く5Gを届けられるよう、先にでき上がった5G基地局のアンテナや無線機に手を加えて、広範囲に電波が届くようにチューニングし、4G基地局の資産を活かすなど、日々お客さまにとって使いやすいエリアの設計を模索している。

JR東日本の山手線

ではその5G化する場所の選定については、どのように行っているのか。KDDIでは、4G LTEの基地局から得られるデータに加えて、auショップなど各地のKDDI担当者とも連携し、実際にその地域に住んでいる人の意見を聞いて、お客さまに身近な「生活動線」を重点的にエリア化を進めている。

そしてKDDIが5Gエリア化を進めるにあたり、大事にしていることが2つある。「面」と「品質」のこだわりだ。駅ホームでは5Gで動画をサクサク観られるが、電車に乗ると4Gに切り替わってしまうというような「点」でのエリア展開でなく、生活動線に沿った「面」としてのエリア展開を目指している。もうひとつの品質についても、実際に利用して5Gの通信速度が保てるよう、きめ細かな基地局設置を計画している。

お客さまに快適な5Gをご利用いただけるようきめ細やかに基地局を設置するKDDI・auの設置イメージ

また、実際に基地局を設置した後も、計画したエリアできちんと5Gが使えるか、実際にエリアに行きテストを行う。路上での歩行調査や道路上、鉄道では路線を何度も行き来するなど、お客さまの利用に問題がないかを現地調査している。

もし充分な品質が確保できていなければ、測定後にアンテナの角度を1度単位で調整したり、電波の強さを変えたり、新たにアンテナを設置するなど、 細かな調整などを行い常に改善し続けることで、 お客さまに満足いただけるエリアづくりを進めている。

全国で行われている電波品質の調査の模様

このようにすべての工程をひとつひとつ丁寧に行うことで、お客さまに寄り添ったエリアづくりを目指し、KDDIはこれからも通信基盤を構築していく。

※この記事は2022年3月28日の記事を再編集したものです。