2023.3.17

「長期志向」と「環境・社会価値」の観点を組み入れて、持続的成長を目指す

  • KDDI SUMMIT

「KDDI SUMMIT 2023」に登壇したKDDI株式会社 執行役員 コーポレート統括本部 副統括本部長 兼 サステナビリティ経営推進本部長 最勝寺奈苗の「KDDIが掲げるサステナビリティ経営」についてのセッション前半を、以下ダイジェストでご紹介します。

後半はこちら

サステナビリティ経営実現のための6つの重要課題

KDDIグループが掲げるサステナビリティ経営とは、経営戦略に長期志向と社会価値の観点を組み入れて、持続的成長を実現することです。経済価値に加えて、社会価値、環境価値を向上させることが、企業価値の向上と社会の持続的成長実現につながります。社会の成長をKDDIの次の事業戦略に活かし、それが再び社会に還元されるという好循環を目指しています。

サステナビリティ経営を実現するためにKDDIグループでは、5G通信を核とした「サテライトグロース戦略」を展開しています。これは、通信を軸にDX(デジタルトランスフォーメーション)、金融、エネルギー、LX(ライフトランスフォーメーション)、地域共創という5つの注力分野を定め、通信を核としてシナジーを発揮することで通信事業の進化と新たな領域の成長を加速させる戦略です。

サテライトグロース戦略サテライトグロース戦略

サステナビリティ経営を実現するための重要課題(マテリアリティ)を6つにまとめ、それに対応した社会に提供すべき8つの提供価値を定めています。そして、25項目のサステナビリティ中期目標(KPI)の達成状況をモニタリングしています。

パートナーのみなさまとともに実現するビジネス戦略

KDDIが目指しているのは、5Gの特性を生かして「つなぐチカラ」を進化させ、あらゆるシーンに通信を溶け込ませることで、パートナーのみなさまとともに新たな価値が生み出すことで、同時に社会課題を解決することにあります。

ここで、「つなぐチカラ」を進化させている4つの具体的な取り組みをご紹介します。

1つ目は衛星通信の取り組みです。スペースX社の衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」をau基地局のバックホール回線、いわゆる中継回線に利用することで、山間部や島しょ地域の通信環境を改善できます。デジタルデバイドを解消し、日本中どこででもauの高速通信を利用できるようにすることが、KDDIの目指す姿です。

2つ目はメタバースについてです。エンターテインメントと通信技術を掛け合わせることで、時間や場所の制限をなくし、ジェンダー・年齢・障がいなどに関わりなく社会と人々がボーダレスにつながる新しい体験価値を創出します。

3つ目はドローンの取り組みです。ドローンを活用し、さまざまな社会課題解決に取り組んでいます。例えば、各地の自治体や流通企業と連携し物流の実装や、中山間地域でのドローン配送、離島地域での災害時物資輸送など、ドローンを通じて快適な社会の実現を目指しています。

4つ目は地域課題解決の取り組みです。情報格差や地域特有の課題をサポートすることで、デジタルデバイド解消に取り組み、通信のチカラで地域共創の実現を目指していきます。その具体例として高知県日高村では、チェンジ様と共創した「村まるごとデジタル化」プロジェクトが進行中で、地元のauショップと共にスマートフォンの普及や活用支援を実施しています。

KDDIはこれからもパートナーのみなさまとともに新たな取り組みに挑戦し続け、社会の持続的成長と企業価値の向上を目指してまいります。