2023.10.27
デジタルインクルージョンを目指してグローバルでロボット教育を推進
エリクソンは、ネットワーク、クラウドソフトウェアおよびサービス、エンタープライズ・ワイヤレス・ソリューション、テクノロジー、新ビジネスなどを提供し、通信サービスプロバイダーのサポートを行う企業です。KDDIとエリクソン・ジャパンは以前からビジネス上で協力関係にあり、エリクソンの教育プログラムについてもお互いに賛同し、協業することになりました。
エリクソンのロボット教育プログラムは、サステナビリティの観点から行われています。持続可能な社会を構築するには、デジタルデバイドを解消し、誰もがデジタルによる恩恵を受けられるようにしなければなりません。このデジタルインクルージョン実現への取り組みとして、ロボット教育プログラム「Connect to Learn:デジタルラボ・プログラム」を36か国、40万人以上の子どもに提供しています。KDDIとの取り組みでは、デジタルラボ・プログラムの「Lego robotics course」を日本仕様にカスタマイズし、2日間で提供しています。
箕輪小学校での授業には、全社員に対してインストラクターを公募し、最適な社員を派遣しています。なかには英語を話す外国人の社員からも応募があり、校長先生から「ぜひ」との意見をいただいて、今回採用となりました。
エリクソン・ジャパン 讃良将信さんは、「小学生の時にこういう教育プログラムがあったら、もっと興味を持って自分から勉強をしていたと思い、インストラクターに応募しました。生徒さんはKDDIさんのことをすでにスマホなどの事業で知っているので、KDDIさんが間に入ることで生徒の皆さんも安心して授業に取り組んでくれます」と話します。
同じく、エリクソン・ジャパン 相田 桂さんは、今回の取り組みが社員に良い影響を与えると言います。
「通常のビジネスと違うところでKDDIの社員の皆さんと一緒に協力できることも良い機会になっています。また、バックオフィス業務で普段お客様に会わない社員にも、こうした触れ合いの機会は嬉しいようです」(相田さん)
デジタル教育の機会を提供することで将来の夢の一助に
今年の箕輪小学校の授業を通して、インストラクターを務めたお二人は子どもの自発的な学びに驚いたそうです。
「ある生徒さんがレゴから音を出せることに気付いて、走らせながら音を出すようなプログラムを作っていました。もう一組は、自分たちで歌った声を録音して音を出していました。授業の中で生徒さんに渡すプログラミングの手引きがあるのですが、そこには音を出せることは書いていないので、自分たちでレゴのWebサイトを見て調べたようです。私も知らない機能だったので、びっくりしました」(讃良さん)
「子どもたちにプログラミングの楽しさを伝えたいと、学生時代からプログラミング教室でアルバイトをしていたエリクソン・ジャパン 谷口紗英さんは、発想力に驚いたと話します。
「子どもたちが全員同じ考えを持って同じようにコードを書いているわけではなく、すごく多種多様なやり方でコードを組んでいきます。その発想力を間近で社員たちが見られるというのは貴重なことです。業務でもアイディアはすぐ生まれるものではないと思うのですが、こういう見方をしたら別のアイディアが生まれるかもしれないと身近で感じられる機会になっています」(谷口さん)
谷口さんは、高校生の時にプログラミング授業を受け、プログラムの楽しさに目覚めて理系に進もうと決めました。
「子どもたちが進路を決めるときに、今回の経験が少しでも役立ってくれたらいいなと思っています。将来、エリクソンの技術者になってくれたらなという気持ちも、もちろんあります」(谷口さん)
「エリクソンのプログラムは11歳から16歳までを対象にしているので、小学生に限らずご提供できます。エリクソンとしては、子どもたちにデジタル教育の機会を提供することが社会貢献だと考えています。エリクソン・ジャパンも日本の社会に貢献するために、今後もKDDIさんと一緒にロボット教育を続けていきたいと考えています」(相田さん)