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「誰もが安心して楽しめるように」 全国でのスマホ講習会を通してKDDIが目指す社会とは

あらゆる分野のデジタル化によって、私たちの暮らしはますます便利になるばかりです。一方で、スマホをはじめとするデジタル機器を使いこなせる人たちとそうでない人たちの格差、いわゆる「デジタルデバイド」が社会課題に。格差が広がると、デジタル機器を使いこなせない人たちが社会的に取り残されかねません。

デジタルデバイド解消のため、国はさまざまな取り組みを進めています。そのひとつが、総務省が推進する「デジタル活用支援推進事業」。KDDIは同事業の実施団体として2021年度から4年連続で採択され、高齢者をはじめとしたさまざまな方を対象とし、スマホを利用したオンライン行政手続等に対する助言・相談等を行う講習会(以下スマホ講習会)を全国各地で開催しています。

KDDIで実施したスマホ講習会の様子KDDIで実施したスマホ講習会の様子

スマホ講習会では、スマホの基本的な使い方から、スマホでマイナンバーカードを利用したマイナポータルのサービス活用方法、健康・医療関連のアプリの活用方法など、暮らしに役立つスマホの使い方を学べるさまざまな講座を実施。また、大規模な自然災害が増加傾向にあるなか、想定される災害のリスクを確認できるハザードマップや水害シミュレーションが可能な浸水ナビの活用方法を学べる防災・地域関連の講座にも力を入れています。なお、スマホ講習会の参加費は無料。au、UQ mobileご利用の方はもちろん、他社ご利用の方もご参加いただけます。

スマホ講習会のポスタースマホ講習会のポスター

● スマホ講習会の現場から

スマホ講習会の受講者のみなさんはどのような思いで参加し、どのような学びを得ているのでしょうか? 2025年1月に千葉県鎌ケ谷市の南部公民館で開催したスマホ講習会の模様をご紹介します。

この日の講座のテーマは、「デジタルリテラシーを身につけて安心・安全にインターネットを楽しもう」。なぜいまデジタルリテラシーが必要なのか? SNSやネットを利用する際の注意点とは? スマホを安心して使いこなすうえで知っておきたい基礎知識やノウハウを学べる講座です。

講師の話に真剣に耳を傾ける受講者のみなさん講師の話に真剣に耳を傾ける受講者のみなさん

講座で学ぶ内容はご自身のスマホでその場で実践講座で学ぶ内容はご自身のスマホでその場で実践

わからないことや困りごとはスタッフがサポート

わからないことや困りごとはスタッフがサポートわからないことや困りごとはスタッフがサポート

スマホ講習会に参加した理由や、実際に受講した感想を、受講者のひとりである神品廣子さんに聞いてみました。

スマホ講習会に参加した神品 廣子さんスマホ講習会に参加した神品 廣子さん

「旅行先で写真を撮って友だちに送ったり、孫とLINEでやり取りしたり。スマホは日頃からよく使っています。スマホ講習会はこれまでも何度か参加し、スマホの使い方を気軽に楽しく学ぶことができました。ほかでは恥ずかしくて聞きづらいことも、スタッフの方が親切に教えてくれて助かります。今回のテーマにも興味を持って参加しましたが、自分が知らないことばかりで勉強になりました。また次回も参加したいです」(神品さん)

この日の講師を務めたau Style 鎌ケ谷店の渡辺麻耶乃によると、日頃からショップでお客さまと接するなかで、高齢者の方から寄せられる質問や相談はインターネットに関することが多いといいます。

auStyle 鎌ケ谷店 渡辺 麻耶乃auStyle 鎌ケ谷店 渡辺 麻耶乃

「たとえば、ネットで調べものをしていると『規約に同意する』というボタンが出てくることがありますよね。スマホを使いこなすのが苦手な方は、『このボタン、押しても大丈夫かな?』と不安を感じてしまうようです」

こういったお客さまの不安を払拭し、楽しく安心してスマホを使っていただくために大切なことは、お客さまの気持ちに寄り添うこと。

「不安に感じる理由や原因をお客さまの気持ちになって考え、解決するお手伝いをしたい。それはショップでの日頃の接客はもちろん、スマホ講習会でも同じこと。スマホ講習会の受講者の方々は熱心に話を聞いてくださる方が多く、私たちもその気持ちに応えたいと考えていますので、講師としてお話するときは講座の内容をできるだけ噛み砕いて伝えるよう意識しています」(渡辺)

● デジタルデバイドの解消に向けて

総務省が推進するデジタル活用支援推進事業は、デジタルデバイドが社会課題となるなか、2021年にスタートしました。同事業を担当する総務省 情報流通行政局 情報流通振興課の田巻 志子さんは「KDDIさんをはじめとする通信事業者に期待するところは大きい」と語ります。

総務省 情報流通行政局 情報流通振興課 田巻 志子さん総務省 情報流通行政局 情報流通振興課 田巻 志子さん

「スマホ利用におけるみなさんの困りごとや悩みごとを現場レベルで広く把握されたうえで、どういった講座が必要なのか、また教材はどういった内容が良いのかなどをご提案いただけるのは、非常にありがたく感じています。たとえば、今年度から始まったデジタルリテラシー向上のための講座は、昨今の社会情勢やKDDIさんからのご提案も踏まえて新たに追加したものです」(田巻さん)

事業の開始から4年。課題解決は道半ばながら、取り組みが功を奏し、一定の手応えを感じていると田巻さん。

「デジタルの世界は日進月歩。新しい技術やサービスが次々に生まれていますが、そのたびに新たな課題も生まれています。そんななか、暮らしをより豊かにするためにスマホをどう活用すべきか、また高齢者をはじめとしたさまざまな方が不安に感じることをどうすれば解消できるのか。KDDIさんをはじめとする通信事業者の意見や提案を交えながら、引き続き検討していく必要があると思っています」(田巻さん)

● KDDIがスマホ講習会を開催する意義

スマホ講習会の講座の企画や自治体とのやり取りを担当するKDDI 店舗推進2部の木下 善登は、各地でスマホ講習会を開催するなかで、受講者のみなさんは学ぶ意欲が高い方ばかりで、自治体様と一緒に行うことが出来て嬉しいといいます。

KDDI パーソナル第1営業本部 営業推進統括2部 店舗推進2部 木下 善登KDDI パーソナル第1営業本部 営業推進統括2部 店舗推進2部 木下 善登

「スマホ講習会を開催するたびに、受講者のみなさんや自治体の方々から『大変勉強になりました』『ぜひまた開催したいです』といったお言葉をいただきます。そういったお言葉をいただけるのは個人的にも嬉しく思いますし、自治体様と地域の方々に向けて開催出来て良かったなと思います。また、講師を務めるスタッフからは『講師の仕事はやりがいがある』という声を聞きます。受講者のみなさんが非常に前向きで、その熱意に応えたいというモチベーションにつながっています」(木下)

KDDIが実施しているスマホ講習会は公民館をはじめとする公共施設だけでなく、全国のauショップでも開催しています。auショップで開催するスマホ講習会を担当するKDDI 店舗推進2部 佐々木 泰兵は、デジタル機器に不安を感じている人はまだまだ全国的に多く、全国のauショップを拠点にスマホ講習会を開催することは社会的に意義があるとその狙いを語ります。

KDDI パーソナル第1営業本部 営業推進統括2部 店舗推進2部 佐々木 泰兵KDDI パーソナル第1営業本部 営業推進統括2部 店舗推進2部 佐々木 泰兵

「デジタルデバイドは、みんなが手を取り合って解決していかなければならない社会全体の課題です。総務省が推進するデジタル活用支援推進事業は、KDDIをはじめとする本事業に関わる全ての事業者が同じ方向を向き、相互に協力しあいながら取り組みを進めています。」

「他の通信事業者とは、お互いのスマホ講習会の事例を共有したり、なにか課題があったらともに解決策を考えたり。これは、この事業に関わるすべての人が、デジタルデバイドは社会全体が一丸となって解決すべき課題であると捉えているからこそ。今後はその連携をさらに深めながら取り組みを進めていきたいです」(佐々木)

誰もがデジタルの恩恵を受けられる社会の実現に向けて、KDDIはこれからもお客さま一人ひとりの暮らしに寄り添い、さまざまなパートナーと手を取り合いながら、デジタルデバイド解消に向けた取り組みを推進していきます。

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