渋谷区と初の共同開催!お客さま一人ひとりに寄り添うマネ活セミナー
東京都渋谷区とKDDIは、「投資を知ろう、始めてみよう マネ活セミナー初級編 supported by au(以下、マネ活セミナー)」を2024年5月18日に渋谷ヒカリエで開催しました。「auマネ活セミナー」とは、投資など資産運用に関する証券サポートセミナーです。KDDIはこれまで全国のau Styleでauマネ活セミナーを開催してきましたが、今回初めて自治体との共同開催を実現しました。プロジェクトに取り組んだ渋谷区 学びとスポーツ部の西岡 千佳代さんとKDDI 店舗推進2部の木下 善登に、実現に至った背景やセミナー開催に対する思いなどを聞きました。
● KDDIと自治体が初めて共同開催した「マネ活セミナー」
KDDIは、au PAYやauじぶん銀行など、全てのお客さまに身近に感じていただけることを目指し、金融サービスを提供しています。一方で、投資に関してはどの世代でも約半数が「資産運用に必要な知識がないため、投資をしていない」と回答するなど、根強い不安があり、身近に感じていただくことが難しい現状があります。そこで、KDDIではお客さま一人ひとりに寄り添った「マネ活」のサポートを目的に、2023年9月からauマネ活セミナーを開始し、これまで全国322カ所のau Styleで実施してきました。
au Styleではこのほか、QRコードの使い方などより豊かなスマホ体験を促す「スマホで生活セミナー」や、ファイナンシャルプランナーがお金に関するお悩み解決をサポートする「家計見直し相談」など、お客さま一人ひとりのライフスタイルに合わせた体験価値を提供しています。
そして今回、KDDIの持つ金融事業のノウハウや知見を生かしながら、お客さまの投資に関する不安を解消し、より多くの方のマネ活をサポートするため、マネ活セミナーを渋谷区と共同で開催しました。今回のプロジェクトの企画に携わったKDDIの木下は、そのきっかけを次のように語ります。
「これまで渋谷区さんとKDDIは、高齢者のデジタルデバイド解消を目的にスマートフォンを無料で貸し出す実証事業や、デジタルデバイドの解消に向けた協定の締結、スマホで生活セミナーの開催など、さまざまな連携を行ってきました。そして2024年2月頃、今年度の取り組みについて話し合う中で、マネ活セミナーの実施をご提案したところ、『実は私たちもそのような取り組みを検討していたのです』と前向きなお返事をいただきました」
KDDI パーソナル事業本部 パーソナル第1営業本部 営業推進統括2部 店舗推進2部 木下 善登
渋谷区は、区民の「心身」「精神的」「社会的」な満足や幸福感を持つ状態である「ウェルビーイング」の向上を目指して、さまざまな取り組みを行っています。今回のセミナー会場となった渋谷ヒカリエにある「渋谷生涯活躍ネットワーク・シブカツ(以下、シブカツ)」で、渋谷区民のウェルビーイング向上に取り組んでいる渋谷区の西岡さんは、マネ活セミナーの共同開催についてこう振り返ります。
「シブカツの事業に対する認知を広めるために、社会人が自分に必要な知識やスキルを学び直す『リカレント教育』に注目しており、その中で『もっと幅広い世代の方々が日常に生かせる学びはないか』と考えていました。2024年から新NISA制度が始まり、世の中の投資ニーズの高まりを感じていたところに、木下さんからマネ活セミナーについてのお話をいただき、『ぜひ一緒にやりましょう』とお返事しました。このセミナーを通して区民の皆さまが経済的な知識を深め、自分自身の未来をより良くするための手段を学んでいただくことで、ウェルビーイングの向上に寄与するのではないかと期待しました」
渋谷区 学びとスポーツ部 ウェルビーイング推進担当課長 西岡 千佳代さん
● 予想を上回る「マネ活」への関心の高さに驚き
マネ活セミナーの開催にあたり、施設の提供や当日の運営、渋谷区内の広報活動などは渋谷区が担当し、セミナー内容の企画や講師の手配、テキストの準備などはKDDIが担当しました。
「広報活動では20代後半〜40代の方をメインターゲットに、渋谷区の区報や公式LINE、チラシなどを通じて告知しました。どれくらいの応募があるか分からず不安もありましたが、結果として定員を大幅に超える187名の応募があり、感嘆しました」(西岡さん)
また木下は、「当初は、1回につき抽選で定員30名のセミナーを2回実施する予定でしたが、予想を超える応募があったためセミナーの回数を1日3回に増やしました。当日会場に来られたお客さまの中には、区報を見ていらっしゃった方も多かったです。渋谷区さんと区民の皆さまが実際に抱えていた不安・ニーズを解消できるものとしてマネ活セミナーがマッチしたため、これだけ多くの方に参加いただけたと考えています」と振り返ります。
● セミナーをきっかけに投資への興味関心が広まる
今回開催したマネ活セミナーでは、「新NISAの概要が知りたい」「投資の基礎から学びたい」「投資に興味があるが始め方が分からない」といった投資初心者の方向けの「NISA概要編」を実施しました。auユーザーかどうかにかかわらず、渋谷区在住の方や渋谷区に通勤・通学されている方を対象に参加いただきました。
講師はKDDIのグループ会社で、店舗販売事業支援などを展開しているKDDI Sonic-Falconのスタッフが担当し、投資の仕組みや金融用語を紹介した上で「リスクを抑えながら投資をすること」をテーマに、投資の三原則「分散投資、積立投資、長期投資」について解説。なぜ投資をするのか、投資における注意事項、新旧のNISA制度の違いについても説明しました。セミナー終了後には、「次はいつ開催されますか」「次回のセミナーも申し込みたいです」とお声がけをいただくなど、積極的に学ぼうとされている方が多く見受けられました。
マネ活セミナー開催時の様子
またアンケートでは、投資に対する前向きな声を多くいただきました。
「NISAや投資に興味がわいたのでこれから始めていきたい」
「とても分かりやすく、もっといろんなことを教えてほしい」
「投資に関する基礎知識を知らなかったので、今回知ることができて良かった」
投資に不安を抱えている方に「正しい知識を提供すること」が求められている、という今後の取り組みに向けた気づきを得ることができました。
「今回はKDDIさんとの共催で、より安心感・信頼感のあるコンテンツを提供できました。このマネ活セミナーで、区民が金融リテラシーを高めることによって、それぞれが自分の将来の計画を立てやすくなりますし、自分を取り巻く社会や市場の動きに目を向けることができるため、より良い未来を描くためのきっかけが得られたのではないでしょうか。結果的に区民のウェルビーイング向上につながったと思います」(西岡さん)
● 自治体とKDDIのノウハウや知見を活用し合う
西岡さんは、「KDDIさんに細かい段取りを丁寧にサポートしていただき、安心して進めることができました。今後の課題は、このセミナーの内容が、実際にどのように生かされているかを可視化することです。そうしたセミナー実施後のフォローアップや調査についても、ぜひKDDIさんの知見をお借りしたいと思います」と期待を寄せています。
また木下は、「私たちの提案は、渋谷区さんに賛同いただき、多くの方々にご参加いただきました。この成功事例を今後、au Styleの事業でも生かしていきたいです。セミナー実施後のフォローアップでは、参加者の皆さまからのニーズを調査して次のアクションにつなげることで、より良い循環を生み出せればと思います」と話し、こう続けます。
「今回の渋谷区さんとの事例は、他の自治体からの注目度も高いと思います。これをきっかけに他の自治体の皆さまとも取り組みを広げていきたいです。さらに、そこで得た知見を渋谷区さんと共有することで、次のセミナーや取り組みにつなげていきたいです」
最後に西岡さんは、「『渋谷区民の皆さまに知識や経験を生かして、ずっと楽しく生き生きとすごしてもらいたい』という考えのもと、今後もシブカツでマネ活セミナーやリカレント教育の場などを提供したいと考えています。そのほかにも、子どもたちに向けたスマホリテラシー教育の場など、KDDIさんと共同でやるからこそ実現できる新たなセミナーや取り組みについても積極的に進めていきたいです」と締めくくりました。
KDDIは、今後もau Styleの各セミナーや、自治体の皆さまとの互いのノウハウや知見を生かした取り組みを通して、お客さま一人ひとりの暮らしに寄り添うことで、お客さまに一番身近な会社を目指します。