衛星ブロードバンドStarlinkで、山小屋に電波を届ける「山小屋Wi-Fi」プロジェクト
「日本全国どこにいても、どんなときでもつながる」通信環境を整備するのがKDDIの目標です。その世界を実現させる一歩として2022年12月、米国Space Exploration Technologies(以下、スペースX)社と提携し、衛星ブロードバンドStarlinkをバックホール回線に利用するau基地局の運用を開始しました。
Starlinkは、高度約550キロの低軌道上にある低軌道衛星を介してブロードバンド通信をするサービスです。一般的な静止衛星と比べて、1機あたりがカバーできるエリアは狭いですが、代わりに上空を通過する4700機超*の低軌道衛星に順次切り替えることで、空が見える場所であれば常に衛星通信ができます。
* 2023年7月時点
また、高度約3万6000キロとなる従来の静止衛星に対して、Starlinkの高度は静止衛星の1/65であり、高速かつ低遅延なデータ通信を実現できることも特長の一つです。
KDDIには以前から、山間部や離島で暮らす方々や、山奥の工事現場で働く方々などから「通信インフラを整備して欲しい」という声が届いていました。その中で特に要請が多かった山小屋の通信環境改善を目的として、2023年春、「山小屋Wi-Fi」プロジェクトがスタートしました。