日本一深い谷、黒部峡谷に電波を届けた舞台裏
日本三大渓谷の1つとして知られる屈指の名勝、黒部峡谷(くろべきょうこく)。日本一深いV字峡の間を縫うように走る「黒部峡谷鉄道」は、観光客から黒部峡谷トロッコ電車という愛称で親しまれています。
多くの観光客が訪れる、この人気の観光スポットには長年の課題がありました。電波が届きにくい山奥を電車が走っていることや沿線の大部分が中部山岳国立公園に位置するため景観保護の観点から携帯電話の基地局を新たに設置するのは難しいとされており、鉄道沿線で通信が使えない状態が続いていました。
黒部峡谷トロッコ電車
人々が集まるところに電波を届け、電波がつながらない場所をなくす——。そんなKDDIの思いがこの地で形になったのは、2022年8月のこと。始発駅から終点までの沿線全ての区間でauの通信回線が使えるようになりました。過酷な自然環境下でのエリア化は、黒部峡谷鉄道とKDDIとの強力なタッグで実現しました。
美しい景色をカメラで収め、家族や仲間とリアルタイムで分かち合ってほしい。つながる安心な環境で旅を楽しんでほしい——。KDDIは今日も電波の届かない山奥のどこかで、「つながらない」を「つながる」へと変える取り組みを続けています。