MWC26 Barcelona 速報③ Retail Intelligence“働く人を支えるリテールテック”

2026年3月2日、スペイン・バルセロナで世界最大のモバイル関連展示会「MWC26 Barcelona」が開幕しました。KDDIは3回目の出展となります。

今年のKDDIブースのテーマは、「GATEWAY TO TOMORROW’S LIFE」。巨大なゲートをくぐると、未来の東京・高輪をモチーフにした「街角」が広がります。

バスケットボールコートほどの大きさがあるブースでは、展示のテーマごとにエリアが分かれています。

KDDIの展示ブース
KDDIの展示ブース

本記事では、「Retail Intelligence“働く人を支えるリテールテック”」エリアを速報でお届けします。

1. リアルなヒューマノイドと会話できる「AIコンシェルジュ」

入口で来場者の視線を集めていたのは、人間と見間違えるほど自然な表情としぐさで動くヒューマノイドです。

「Hello! Welcome to the KDDI booth!」

滑らかな音声で話しかけ、観光案内から日々の暮らしの相談まで、来場者一人ひとりの質問に丁寧に答えていきます。
会話内容に合わせ、うなずきや身振り手振りでコミュニケーションを取ることができるだけでなく、来場者一人ひとりに目線を合わせながら話してくれるため、本当にリアルな人間と会話しているような気分になります。

例えば、来場者が「この近くで美味しいパエリアが食べたいな」と話しかけると、近くのお店を紹介するだけでなく、「お店にはいつ行く予定ですか?」と質問し、回答した時間に合わせてお店の予約を取ってくれるなど、コンシェルジュとして単なる情報提供に留まらない、一人ひとりに寄り添ったコミュニケーションをお届けします

また、このヒューマノイドがまとっているユニフォームは、ファッションの専門学校である文化服装学院の学生がデザインしたものです。

ヒューマノイドの動きに合わせて、背景のスクリーンの映像が変化
ヒューマノイドの動きに合わせて、背景のスクリーンの映像が変化

2. いつでもどこでも専門家とつながる「AIコンサルテーション」

次に体験したのは、AIアバターがお客さまの関心やお困りごとに合わせた問診を行い、各サービスの専門スタッフとの遠隔接客に接続することで、生活に必要なサービスがどこでもスムーズに受けられる「AIコンサルテーション」のデモンストレーションです。

AIアバターには、ヘルスケア、金融、モバイル、旅行、行政、シッターサービスの計6種類について相談することができます。

例えば、「喉が痛い」と相談をすると、詳細な症状やアレルギーの有無などを細かくヒアリング。丁寧に問診を行ってくれました。

薬の服用状況など丁寧にヒアリング

AIアバターによる接客後は医師にビデオ通話が接続され、遠隔でオンライン診療などが受けられ、医師にはAIによる問診内容が引き継がれるので、スムーズな診察が可能です。

AIアバターに相談した内容は、遠隔にいる医師に引き継ぐ

この技術が応用される分野は無限大です。

例えば、病院が減少している過疎地や離島のお客さまが、最寄りのコンビニに行けばビデオ通話で気軽に医師の診察を受けられるようになるだけでなく、働き手も場所を選ばず多様なライフスタイルに合わせて働くことが可能となり、お客さま・働き手の両方が場所や時間の制約から解放されます。

都市と地方の環境差を解消し、どこに住んでいても必要な情報・支援にアクセスできる技術として、大きな可能性を感じます。

3. AIが商品企画をサポートする「AI商品企画支援」

「AIコンサルテーション」の横では、AIが新商品の開発をサポートする「AI商品企画支援」のデモンストレーションが行われていました。日本のコンビニは、市場の変化を先取りする高い商品開発力をもっています。このツールは、その商品開発者を支援するツールになります。

まずは画面上で「パン」や「デザート」などのカテゴリと、開発したい商品のキーワードを選びます。

すると、選んだ条件に基づいてGoogle Geminiなどの生成AIが、具体的な商品名や特徴、商品のイメージ画像まで生成してくれました。

さらに驚いたのは、生成AIがその商品の「お客さま」になりきって客観的に評価してくれる点です。「カリカリした触感を加えてほしい」といった改善コメントをもとに、人とAIが対話しながら企画をより良いものにしていくプロセスを疑似体験できました。

生成AIの「お客さま」が、商品を評価

完成した企画のコンセプトシートは、QRコードを読み取って自分のスマートフォンに保存して持ち帰ることができます。

完成した企画「限定黒ゴマナッツもち」
完成した企画「限定黒ゴマナッツもち」

これにKDDIが持つ顧客データを組み合わせることで、例えば「このエリアの店舗では柑橘系のフレーバーが人気」といった、より地域や店舗ごとの特性に合った商品開発が可能になります。

完成した企画の販促ポスターも作成
完成した企画の販促ポスターも作成

4. ヒトとテックがともに働く未来の店舗

エリアの最後では、スタッフ支援、運営効率化、働き方改革という3つのテーマで、未来のリテールを動画で紹介していました。

KDDIが描くリテールテックの未来は、働く人をAIがサポートする、まさに「人とAIの協働」の世界でした。

次回のレポートは、いよいよ最終回。自動運転車などが登場する「Connected Mobility(コネクティッドで進化する世界)」のエリアの様子をお届けします。

※GeminiはGoogle LLCの商標です。 

 

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