2023.10.27

ロボットプログラミング教室で教育の本質を実現、魅力的な企業人との出会える機会にも

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2022年、KDDIはエリクソン・ジャパンとともに、横浜市立箕輪小学校にて、2030年に20歳を迎える6年生を対象としたロボットプログラミング教室を開催しています。横浜市立箕輪小学校は、KDDIがロボット配送の実証実験を行っている複合開発地域にある学校です。

ロボットプログラミング教室は2022年度に初めて「総合」の授業で行いました。1クラスで実施したところ、学校からの高い評価や他クラスの生徒や保護者からの要望を受け、2023年度は「理科」の単位に含めて学年全体に実施することとなりました。

ロボットプログラミング教室は、初日にレゴのロボットを組み立て、基礎的な動かし方を学びます。PCのプログラミングツールには、ロボットに対する「命令」がパネルになっており、動作の順番に挿入したり、入れ替えたりするとロボットを動かせます。ロボットには床面の色を判別できる「カラーセンサー」と、ロボットが障害物を感知できる「超音波センサー」も搭載できます。こうした操作を学んだあと、2日間の授業の締めくくりとして、ロボットが決められたコースを走るプログラムを作成し、チームごとにタイムを競う発表会を行います。

横浜市立箕輪小学校の堀越俊先生は、「ロボットプログラミング教室には、教育の本質がある」と話します。

横浜市立 箕輪小学校 堀越 俊 先生横浜市立 箕輪小学校 堀越 俊 先生

「子どもたちが一つの壁に向かってトライアンドエラーを繰り返します。ほとんどの教材では途中でくじけることが多いのですが、この教材ではそれを乗り越えるエネルギーがあります。授業のゲーム性、外部から講師が来る新鮮さ、KDDIさんやエリクソンさんのネームバリューなど、色々なことが相まっているのだと思うのですが、自分事として学習に取り組める姿が自然と出ています」(堀越先生)

授業の様子を見た先生方も、「教育の本質だ」と評価してくださっているとのこと。子どもたちが主体的に学び、ゴールを見据えた対話型の活動を行う、アクティブラーニングが実践されています。保護者からも、学校が企業と手を結び、窓口を広げている風通しの良さが好評を得ているそうです。

企業との連携でプログラミング的思考を自然と学べる

2017年3月に発表された新学習指導要領により、2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されました。文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引」によると、生活の様々な場面でコンピューターが活用されている現代において、その仕組みを知ることで主体的な活用ができるようになり、子供たちの将来の可能性を広げられるため、プログラミング教育は極めて重要なこととしています。

「私たち教員はプログラミングに精通しているわけではありませんが、一生懸命指導に取り組んでいます。ゴールとしてはプログラミング的思考を学ばせること。この事象とこの事象を組み合わせるとこういうことが起こる、ではこうしてみようという思考を教えています。それは普段の授業でも学べることではあるのですが、子どもたちは受け身になりがちです。今回のロボットプログラミング教室では、子ども達が能動的にプログラミング的思考を学んでいます」(堀越先生)

横浜市立箕輪小学校では、来年度もロボットプログラミング教室を実施する予定にしており、できれば継続していきたいと考えています。

「ロボット教育という言葉に馴染みはなかったのですが、KDDIさんからお話を伺って、ロボットと共存していく世界を見据えていることに感心しました。私たちは学校という立場で協力し、子どもたちに発信していきたいと思います。子どもたちがKDDIとエリクソンの企業説明を聞くことは、キャリア教育にもなります。魅力的な大人たちが来校して、仕事の楽しさを語ってくれることで、将来の夢の選択肢が増えます。企業の社会貢献として教育に力を入れてくれていることは、とても心強く感じます」(堀越先生)