2022/10/20
地域課題を解決するKDDIの技術
長野県伊那市は、ドローンを活用した買い物サービス「ゆうあいマーケット」の本格運用をスタート。自治体の運営によるドローン配送事業は、国内初の取り組みとなる。
このサービスに使われているのがKDDIの「スマートドローン」だ。KDDIでドローン事業を担当する立岩正之は、今回の伊那市との取り組みについて「単にドローンで商品を配送するだけではなく、伊那市さまが抱える課題の解決につながるビジネスモデルの構築を考えました」とその背景を語る。
「今回のサービス開始に至るまで、ドローンの飛行距離、荷物の積載量、そして実際の運用まで、試行錯誤を繰り返し、機体の開発やシステムの改善を続けてきました。KDDIの強みは、モバイル通信ネットワークを活用したスマートドローンプラットフォームの包括的なソリューションをご提供できること。私たちはこれからも、地域が抱える課題の解決のために、ドローンや通信技術を活用した取り組みを進めていきます」
この長野県伊那市での事例をきっかけに、スマートドローンによる配送事業はさまざまな自治体に波及している。例えば、生活を支えるサービスの衰退などが住民の暮らしに深刻な影響を及ぼしている富山県の中山間地域では、2021年11月にドローン物流実証実験を実施。平野部の市民センターから受け渡し地点である集落まで、補助者なし目視外自律飛行で約3kgの食料品や日用品の搬送に成功した。
全国に広まりつつあるドローンによる配送サービス。その背景には、買い物に困っている高齢者や山間部の人たちを支えたいという自治体の思いがあり、商品を載せたドローンを目的地へ確実に安全に届けるKDDIの通信技術がある。
これからもKDDIは、地域や社会の課題解決を技術で支え、パートナーとともに社会の持続的な成長・発展を目指していく。
※この記事は2020年9月14日の記事を再編集したものです。