2023.10.27
「迷惑電話自動ブロック」は追加機器なしで利用できるサービス
「迷惑電話自動ブロック」サービスは、KDDIが全国のケーブルテレビ局と提携して提供している「ケーブルプラス電話」のオプションサービスです。その機能はシンプルでありながら非常に強力なもの。同サービスは、契約している固定電話に詐欺電話や迷惑電話がかかってきた場合に、自動的にブロックし、そもそも電話がつながらないようにします。
なかなか撲滅することが難しい特殊詐欺を含む迷惑電話について、KDDIは長きにわたってその対策に取り組んできました。
迷惑電話対策サービスの企画・開発に関わってきたKDDI パーソナル事業本部 パーソナル企画統括本部 CATVソリューション推進部 西沢雅也は「この迷惑電話自動ブロックサービスは、専用機器、アプリ、事前登録等が不要で固定電話への迷惑電話を自動的にブロックするサービスです」と話します。
迷惑電話と長く戦ってきたKDDI
ケーブルプラス電話ではサービス開始当初から「迷惑電話撃退」というオプションを提供していましたが、これは、かかってきた電話を迷惑と感じたお客さまが、ご自身で登録することにより、以降、その登録した発信者番号からの着信をブロックするサービスでした。
また、KDDIは、2015年にはケーブルテレビ局のお客さま向けに「迷惑電話光ってお知らせ」というサービスの提供を開始しましたが、「発信番号表示」オプションの契約が必要なことに加えて専用機器を設置する必要がありました。
「特に高齢のお客さまにとっては、番号の登録や機器の接続は面倒に感じられてしまうものです。お客さまに負担をお願いすることなく、簡単に導入できて、安心して固定電話をご利用いただけるようにするサービスが、この『迷惑電話自動ブロック』です。月額利用料は月額330円(税込)で、全国のケーブルテレビ局でケーブルプラス電話をご利用されているお客さまなら誰でも利用でき、専用機器の設置や電話機の交換は不要です」
「迷惑電話自動ブロック」は、トビラシステムズ株式会社が提供する迷惑電話フィルタを活用しています。外部から電話がかかってくると、その発信者番号をネットワーク上で迷惑電話番号リストと照合、登録されていれば着信をブロックしてお客さまにはおつなぎしません。迷惑電話番号リストには、トビラシステムズ社が警察やお客さまから独自に収集した約3万件もの電話番号が登録されていて日々更新しており、そのブロック率は約97%となっています。
「高齢のお客さまは声色を使った詐欺師たちの会話を信じてしまう可能性がありますので、被害防止の対策としては、そもそも詐欺師とお客さまが話す機会を絶つことが有効だと考えています」
2022年2月からサービスを開始した「迷惑電話自動ブロック」サービスは、順調に導入数が増加しています。サービス利用者が増えたことにより、迷惑電話が多い地域やどんな時間帯に迷惑電話がかかってくるかといった統計データを取得できるようになり、その効果をよりアピールできるようになっています。
「KDDIとしては、地元警察と防犯協定を結ぶなど、地域に根ざした取り組みを行っているケーブルテレビ局と連携し、その取り組みに協力しながら、地域に密着したサービスを提供していきたいと思っています。そして、『迷惑電話自動ブロック』を多くのお客さまにご利用いただき、特殊詐欺被害防止に貢献したいと思っています」