2023.5.28

生涯現役社会を実現するために、auウェルネスが“ハブ”となる

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auウェルネスだからこそ、メンタル不調な現代人を医療につなげられる

現在の日本社会において、メンタルにトラブルを抱える人は少なくありません。厚生労働省の調査によれば、いわゆる「5疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患)」の中で、精神疾患が最も患者数が多いとされています。あらゆる人々がいつまでも健康的に、生涯現役で人生を送るためには、身体だけでなく精神のケアも欠かせないのです。

「オンラインを活用し、メンタルケアが必要な人と医療機関とをつなぐ手段として、日本中をつなぐネットワークインフラを有するKDDI、そしてそのKDDIが展開するauウェルネスは非常に適していました」と話すのは、ファストドクター株式会社 CFO/メンタルヘルス担当役員の中川修平さんです。

「ファストドクター for KDDI」を利用することで、メンタルに不調を感じているユーザーは、受診の必要性や適切な受診先がわからない場合の相談先として、自宅にいながらいつでもテレビ電話でファストドクターの提携医療機関に相談できます。

KDDIの田口健太は「現役で働きながらもメンタルに不調を抱えている方ですと、日中は忙しく、医療へのアクセスが難しいです。そのようなユーザーこそauウェルネスを活用してオンライン診療の機会を得ていただきたい」と話します。

また中川さんは、精神疾患とオンライン診療の相性の良さにも注目しています。

「オンラインでの診療は時間の融通が利きやすく、また初めての受診が不安な方の心理的負担が軽くなりやすいなど、患者さま側のメリットが多くあります。医療側としても、カメラ越しに画像や会話のトーンを確認できるので、対面の場合と比べても差を感じることなく診療できます」(中川さん)

オンラインを通して薬剤師の真の強みを発揮

KDDIはPharmaX株式会社とも提携し、「オンライン薬局 with auウェルネス」を提供中です。このサービスによってユーザーは、薬剤師からのオンライン服薬指導、そして最短当日での自宅や職場での処方薬受け取りが可能になります。

PharmaX株式会社 代表取締役の辻 裕介さんは、患者にとって薬局は重要な存在であると話します。

「薬局とそこに所属する薬剤師は、処方薬だけでなく、市販薬や健康食品などに関するアドバイスなど、患者さまに対してさまざまな価値を提供できます。そういった薬剤師や薬局が本来持っている強みを最大化して患者へ伝える手段として、オンラインが有効であると考えました」(辻さん)

PharmaXはテクノロジーと薬剤師の力による患者中心の薬局体験の提供を目指しています。そしてKDDIは、auウェルネスによるデジタルな医療体験の提供を目指しています。

「auウェルネスによる一貫した医療サービスの提供には、ファストドクターさんと取り組んでいるような診療部分だけでなく、薬局や薬剤師さんの関与も不可欠です。すでにオンライン薬局を提供し、多くの知見を持つPharmaXさんにパートナー企業として協力いただくことで、auウェルネスによるデジタルな医療体験の実現に近づけたと確信しています」(田口)

医療が断絶しているからこそ、KDDIが“ハブ”となる

auウェルネスでは、ユーザーの日常的な健康予防から医療体験までを一貫して提供することを目指しています。

「アプリ内で医療機関側と薬局側が断絶してしまっていると、オンラインならではの体験が損なわれかねません。われわれKDDIが1つの“ハブ”として医療から薬局までの滑らかなオンライン医療体験を構築する、それがauウェルネスの役割だと考えています」(田口)

日本の医療にはいくつかの課題があると言う中川さん。

「都市部に医師や医療機関が集中している一方で、地方部は医師不足や診療科の偏在などが加速しています。また、現状では病院間で医療情報が連携されていないため、患者さまは病院を変えるたびに既往歴や現病歴を説明しなくてはなりません。こういった課題には、分断された医療情報をつないで対処していく必要があり、その媒体、基盤としてauウェルネスがあるのだと思っています」(中川さん)

辻さんもKDDIの役割を高く評価しています。

「私はKDDIさんを“指揮者”だと思っています。Web問診、オンライン診療、オンライン服薬指導さらには薬の受け取りやアフターフォロー、それらをすべて提供できる企業は存在しません。だからこそ、さまざまなプレイヤーを集め指揮を執り、それぞれの体験をつなげていくKDDIさんは貴重な存在です」(辻さん)

ハブであり指揮者であると目されているKDDI自身も、パートナー企業の重要性を話しています。

KDDIの有馬 優は「パートナー企業様とどのように提携してサービスを拡大するか、どうすれば社会実装に向けたサービス提供を実現できるかを日々考えています。KDDIの強みは、お客さまとの接点となるさまざまなアセットを持っていることです。それを活用して、パートナー企業様が持つ有意性をお客さまに提供していきます」と語ります。

「将来的には、体調に変化が生じたときにauウェルネスがユーザーを適宜医療へつなげるようにしたいと思っています。そして、それには信頼できるパートナーの方々とわれわれが“つながる”こと、パートナー企業のサービスを“つないでいく”ことが必要です」(田口)

撮影場所:WeWork 東京ポートシティ竹芝