KDDIは、来場者やパートナーとともに「誰もが思いを実現できる社会」を想像・体験し、共創する場として、「GINZA 456 Created by KDDI(以下、GINZA 456)」を運営しています。2024年度に公益社団法人日本サッカー協会(以下、JFA)の協力のもと、「GINZA STADIUM TOUR 2030」「未来人財共創ワークショップ」を開催。今回、そこで集まった未来のサッカーに対する思いやアイデアをJFAにお届けしました。
KDDIとJFAが共創する未来のサッカー
JFAは「JFAの約束2050」というビジョンを掲げ、「サッカーファミリー1000万人の創出」と「ワールドカップ優勝」を目指しています。そのためには、選手の育成や代表チームの強化にとどまらず、サッカーを好きな人を増やし、サッカーを文化として根付かせることが大切です。

KDDIはJFAのビジョンに共感し、通信事業者として情報を伝えるだけでなく、メタバース空間での応援イベントなど、サッカーの魅力向上に向けた共創を進めています。特に、サッカー文化の拡大に向け、これからサッカーを始めようとする人や、サッカーをしている若い世代など、「未来人財」の育成に注力しています。
その一環として2024年度には、JFAの協力のもと、体験型施設GINZA 456で、「GINZA STADIUM TOUR 2030」を7月26日から12月19日まで開催。若い世代の方をはじめ多くの皆さんに来場いただき、未来のサッカーを想像・体験していただきました。

1400件を超える「未来のサッカー観戦」のアイデアが集まる
「GINZA STADIUM TOUR 2030」は、2030年に向けて「もしも銀座にサッカースタジアムを建設したら?」をコンセプトに、未来のサッカー観戦を一足先に体験できるイベントです。未来のサッカー観戦・応援の体験ができる「バーチャルスタジアム」や、ARゴーグルを利用した「AR観戦」、GINZA 456オリジナルデザインのユニフォームの「バーチャル試着」などが体験できます。これら先端技術を駆使した体験に、多くの来場者は驚きと興奮の声をあげていました。
イベントでは来場者に「未来のサッカー観戦」をテーマにしたアイデアを募集しました。集まったアイデアは1400件を超え、『自宅から現地に応援を届けたい』『選手と一緒にピッチを走りたい』『審判と何を話しているのか知りたい』など、未来に向けたワクワクする思いがあふれていました。

2024年12月26日には、「未来人財共創ワークショップ『“未来のサッカーを考える”日本代表になろう。』」を開催。日本代表・森保一監督と元日本男子代表の鈴木啓太さん、元なでしこジャパン(日本女子代表)の近賀 ゆかりさん、そして未来人財である小学生から中高生までの男女サッカー競技者34名が参加し、「未来のサッカー」をテーマに活発な意見を交わしました。


「未来人財共創ワークショップ」で集まった子どもたちの声をお届け
ワークショップに参加した子どもたちの声は、単なるアイデアにとどまらず、「アイデアフラッグ」にまとめられ、KDDIがJFAに直接届けました。そして、JFA 技術委員会 普及ダイレクターの中山 雅雄さんとKDDI ブランドマネジメント部長の坂本 伸一が、アイデアフラッグを広げながら未来のサッカーについて対談しました。

坂本は、多くの来場者から未来のサッカーに対する思いやアイデアが集まった「GINZA STADIUM TOUR 2030」や「未来人財共創ワークショップ」での取り組みを振り返ります。
「期間中来場したお客さまに新しい観戦体験を楽しんでいただき、その上で『未来のサッカー観戦についての発想をメモしてください』とお願いし、多くのアイデアが集まりました。また、ワークショップでは積極的な議論が交わされ、それらの生の声や思いをJFAさんにお届けできました」(坂本)

一方の中山さんは、「子どもたちにサッカーに出合ってもらうことが、未来のサッカー選手誕生につながります。幼いときにサッカーに触れ、時間をかけて成長して、最終的に日本を代表するような、未来を担うような選手になるかもしれません。その意味で今回のイベントは、多くの来場者の方々にサッカーと出合い、親しんでもらう非常に良いきっかけになったと思います」と評価します。

さらに坂本は子どもたちが書き込んだアイデアフラッグを見ながら、若い世代の思いを受け止め、社会を巻き込むのが大切だと言います。
「書き込みには、『男女関係なくサッカーをプレーできる環境を作りたい』『見てくれる人を増やしたい』という意見が多く見受けられます。こうした若い世代の声をしっかりと聞き、その声をパートナーであるJFAさんにお届けし、課題があればどう解決できるかを一緒に考えていきたいです。そしてKDDIのアセットだけでなく、関わりのあるパートナー企業のアセットも組み合わせ、社会を巻き込んでいきたいと思います」(坂本)
坂本の言葉を受け中山さんは、アイデアフラッグに書き込まれた子どもたちの思いを一つ一つ眺め、その純粋な思いに深く共感します。
「女子が活躍するスポーツは多くありますが、サッカーに関してはまだ男女差が大きいです。その差をなくすことでサッカーがより発展するきっかけになるかもしれません。そのためにも子どもたちへサッカーへの出合いを広げていくことが大切です」(中山さん)
未来人財や指導者の育成に向けKDDIの技術に期待
さらに中山さんは、未来人財の育成には指導者の育成が欠かせないと続けます。
「JFAでは2002年から『キッズプロジェクト』という活動を展開し、外での遊びが減った現代の子どもたちに運動を通じた体作りを教えるとともに、指導者の養成についても取り組んでいます。また、小学校の新学習指導要領に沿った先生が行う体育の授業をサポートするための『小学校体育サポート研修会』という活動も行っています。この活動で、体育授業を担当する先生自身にサッカーやスポーツの楽しさを知ってもらうことで、サッカーの魅力を子どもたちにも伝えることができるでしょう。指導者を育てることがサッカーの未来人財を増やす重要な取り組みだと考えています」(中山さん)
また中山さんは、サッカーの魅力を伝え、人財を育成するためにKDDIの取り組みにも大きな期待を寄せています。
「サッカーの試合は国内のみならず世界中で開催されていますが、それを全て観戦することは難しいことです。その試合をバーチャルで観戦できるというのは、サッカーの魅力を知ってもらうのに非常に大事で、今後は欠かせないテクノロジーになると感じています。JFAのリソースだけでは届かない方々へ、KDDIの情報発信力でより多くの人にサッカーの魅力を伝えていただきたいです。また、スマホやタブレットを活用したAIコーチングや動画配信、遠隔でのビデオコーチング指導など、都市部と地方の格差を埋める取り組みにも期待しています」(中山さん)
最後に中山さんは、「子どもたちには、もっと外に出て体を動かし、感情を豊かにする経験をたくさんしてほしいです。サッカーが、自分の可能性を広げていくきっかけになればいいなと思っています」と、エールを送ってくれました。
今回、JFAに届けられたアイデアフラッグは、JFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」で2025年4月10日まで展示されています。ぜひ足を運んでいただき、子どもたちの声を感じてみてください。KDDIは、これからもJFAをはじめさまざまな企業と共創し、誰もが思いを実現できる社会に向けて、未来人財の育成と支援を積極的に進めていきます。

【アイデアフラッグの展示について】
JFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」(ブルーイング)において、「未来人財共創ワークショップ」で集まった子どもたちの声を展示しています。
■期間:2025年3月28日~2025年4月10日
■場所:JFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」(ブルーイング)
東京ドームシティ内にある新たなサッカー体験施設です。サッカーの歴史や文化を伝えるだけでなく、最新のデジタル技術を活用した体験型コンテンツが提供されるほか、飲食・物販エリアも設けられ、サッカーファンだけでなく幅広いお客さまに楽しんでいただけます。(https://blueing.jfa.jp/)