KDDIが大阪・関西万博で描く未来の都市「未来は自分たちで変えられる」
KDDIは2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)の未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」(以下、「未来の都市」)に協賛するプラチナパートナーとして、株式会社日立製作所(以下、日立製作所)と共同展示を行います。
「未来は自分たちで変えられる」をコンセプトに、未来の課題に対する解決策を来場者が自ら選択し、未来の都市がどう変わるのかシミュレーションにより体験できるKDDIと日立製作所の展示。どのような内容なのか、KDDIでプロジェクト全体の推進役である山田 健太と、展示全体の統括を担う菅野 勝に話を聞きました。
● 自分たちの選択で「未来を変えられる」ことを体験
KDDIブランドマネジメント部 大阪・関西万博準備室 室長の山田 健太は、「未来の都市」パビリオンにおける日立製作所とKDDIの共同展示の推進役として、展示コンテンツの企画制作から運営、プロモーションなどプロジェクト全体のマネジメントに携わっています。
「大阪・関西万博は「-People’s Living Lab-未来社会の実験場」をコンセプトとしており、さらに未来の都市ではSociety 5.0 *1 をフィーチャーしています。私が思うに、これはKDDIが掲げる『KDDI VISION 2030(『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。)』という価値観に通じるものだと思っています。このコンセプトなどを体現する展示コンテンツはどうあるべきか、日立製作所様と約2年にわたって議論を重ねてきました」(山田)
*1: 政府が提唱する新しい社会のあり方。狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く「人間中心の社会」を指します。Society 5.0では、サイバー空間とフィジカル(物理)空間を高度に融合させて、Society 4.0では十分ではなかった知識や情報を共有し、さまざまな社会課題解決と経済発展との両立の実現を目指します。
展示コンテンツ検討にあたり、山田は、「企業側が『未来はこうあるべき』だと示すものにはしたくありませんでした。パビリオンに来場いただける一人ひとり未来に対する考えは違っていると思います。いろんな可能性がある中で自分たちの選択と行動によって『未来は自分たちで変えられる』ことを、展示を通じて体験いただけるようにしていきたいです」と話します。
未来に対して受け身にならず、能動的・主体的に参画することで未来を自ら変えていく。その中心にいるのは、未来を担う子どもや若者です。直接意見交換をするワークショップを重ねることで、展示のアイデア・内容を固めていきました。
「万博プロジェクトを通して周囲の方とお話すると、幼かったころに万博を訪れ、その感動が原体験となって、現在の自分の仕事や考え方に影響を与えている方々が大勢いらっしゃいました。子どもや若者たちに『大阪・関西万博で未来の都市を体験したことが、自分の人生に影響した』と、将来感じてもらえるような展示にしたいと思っています」(山田)
● 「シアターゾーン」「アクションゾーン」で未来の都市の変化を体験
未来の都市パビリオンは、万博協会によるテーマ展示・コモン展示、KDDIを含む協賛各者による個別展示から構成されており、それらは別々の体験ではなく、館全体を通して1つのストーリーをつなぎ、来場者が未来の暮らしを考える体験となっています。
日立製作所とKDDIの展示は3棟で構成されるパビリオンの中でも中間の棟に位置づけられ、協会によるテーマ展示・コモン展示から受けとったバトンを他協賛者の展示に繋ぐために、来場者に未来の暮らしをジブンゴト化していただく役割を担っています。
このうち日立製作所とKDDIが担当するのは、「Society 5.0と未来の都市」のエリアで、「シアターゾーン」と「アクションゾーン」があります。
120人が同時に参加するシアターゾーンでは、来場者がサイバー空間を訪れたという設定で、理想の未来を選択することによって、スクリーンの先に映る未来の都市像をリアルタイムに創り上げていきます。この体験内容はCPS(サイバー・フィジカル・システム)と呼ばれるサイバー空間とフィジカル(物理的)空間を高度なITシステムで連携させる仕組みを体現したものになっています。
展示全体の統括を担い、企画をリードしているKDDI総合研究所の菅野 勝はシアターゾーンについて、「参加者が自らの意思を投じるアクションをすると、視界いっぱいに広がるシアター画面内の都市像が変化していきます。一人ひとりの『思い』が本当の意味で未来を変え、新しい社会を創出するのだと、リアリティを持って体験いただけるコンテンツです」と話します。
一方のアクションゾーンは、体を使ったアクションを通して現代社会が抱える課題を解決していくことで、理想の未来を切り拓く体験を提供します。ゲーム性を重視しており、小学校低学年くらいの子どもでも楽しめる内容になっています。
「シアターゾーンは、インタラクティブなシアター形式、アクションゾーンはアクティビティゲーム形式と、異なる展示様式を採用しました。どちらも一人ひとりの行動が未来を創る”市民参加型社会”を体感できる展示内容です。これらの体験を、未来を考えるきっかけにしていただけたらうれしいです」(山田)
KDDIは、これらの展示や体験を通して、KDDIの新サテライトグロース戦略で掲げているLX(Life Transformation)を構成する「モビリティ」「宇宙」「ヘルスケア」「エンタメ」の未来を表現していきます。そしてそこには、KDDIの「命・暮らし・心をつなぐ」の思いを込めています。
これらの体験を通じて、笑い、感動し、没頭し、気づきを得る。そして未来を考えるきっかけにしていただきたいと思います。未来の都市は、そのような思いを共通の合言葉としてデザインされているのです。
● いつでも来場できる「バーチャル未来の都市」
未来の都市パビリオンの展示は、大阪・夢洲の現地会場だけではありません。大阪・関西万博会期中にバーチャルプラットフォーム上に未来の都市を構築し、パビリオンと違った体験を提供します。KDDIだけでなく未来の都市の他の協賛者とともに構築していきます。自分たちの生きたい未来を考える体験を提供予定です。ご期待ください。
大阪・関西万博の開幕は2025年4月13日。日立製作所とKDDIが展示を行う「フューチャーライフ万博・未来の都市」にご来場いただき、「未来は自分たちで変えられる」ことをぜひご体感ください。
KDDIはこれからも、「誰もが思いを実現できる社会」に向けて、社会課題の解決、未来人財の支援・育成に取り組んでまいります。
※本ページ記載の画像は開発中のイメージです。