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防災アプリ「ココダヨ」がau Starlink Directに対応!災害時でも衛星通信で大切な人の安否を確認

地震や台風などの自然災害が各地で相次ぎ、防災への意識は以前にも増して高まっています。災害時において、私たちの暮らしを支える重要なライフラインのひとつが「通信」です。家族に無事を伝えたり、自分の居場所を共有したりするために、スマートフォンは欠かせない存在となっています。

しかし、被災による通信設備の損傷などにより、通信が圏外になると、普段あたりまえに使えているスマートフォンが突然つながらなくなることもあります。そんな状況では、家族や大切な人の居場所や安否を確かめることさえ、簡単ではありません。

こうした課題に向き合うのが、Starlink衛星とauスマートフォンとの直接通信サービス*1である「au Starlink Direct」です。このサービスは、KDDIが2025年4月に提供を開始し、空が見える状況であれば圏外エリアで通信が可能に。テキストメッセージや位置情報の送受信、災害時の緊急速報メールの受信に対応し、2025年8月からは一部アプリのデータ通信にも対応しました。利用できるアプリは、現在も順次拡大しています。

そんななか、災害時の位置情報共有アプリ「ココダヨ」も、au Starlink Directのデータ通信に対応しました。

災害などで地上の通信インフラが寸断され、5G/4G LTEがつながらない状況でも、家族や大切な人と居場所を共有し、安否確認ができる可能性が広がります。

非常時に知りたいのは、「大切な人がどこにいるか」

「ココダヨ」は、災害時に家族や大切な人同士で居場所と安否を確認できるアプリです。通信が困難になる前に、直近の居場所を自動的に共有できる仕組みを備えています。

ゼネテックで「ココダヨ」のサービス企画を担当する領家 彩菜さんは、アプリの特徴について次のように話します。

株式会社ゼネテック マーケティング統括部兼GPS事業部 営業企画部 領家 彩菜さん
株式会社ゼネテック マーケティング統括部兼GPS事業部 営業企画部 領家 彩菜さん

「利用者は、ご家族やご夫婦、親子など、身近な関係の方同士で使われるケースが多いです。『ココダヨ』は、常に位置情報を公開し続けるアプリではありません。スマホやタブレットなどで取得した情報をクラウドに預け、必要なときに、必要な相手へ通知する設計にしています。災害時に“大切な人が今どこにいるのか”を知りたいという、根源的な不安に、できるだけ応えたいと考えています」(領家さん)

「ココダヨ」は、ゼネテックの特許技術をベースに開発された防災アプリで、通信が困難になる前に、直近の居場所を自動的に通知する仕組み*2を備えています。リリース以来、継続的にユーザビリティの改善を重ねてきた結果、累計ダウンロード数は190万件を突破(2026年1月時点)。利用継続率は約98%(2026年1月時点)と、高い評価を受けています。

近年、防災意識の高まりとともに、アプリの利用者も着実に増えているといいます。災害情報に加え、不審者情報やクマの出没情報など、地域の安心につながる情報も扱っており、非常時だけでなく、日常の中でも活用の場が広がっています。

「ココダヨ」がau Starlink Directに対応した背景

KDDIでau Starlink Directのサービス開発を担当する宇佐美 星治は、データ通信対応アプリの拡充について、お客さまの声をもとに進めていると語ります。

KDDI パーソナル事業本部 サービス・商品本部 サービス開発部 宇佐美 星治
KDDI パーソナル事業本部 サービス・商品本部 サービス開発部 宇佐美 星治

「サービス企画時にユーザーアンケートを行ったところ、圏外でのスマホサービスに対するニーズは、大きく3つに整理できました。『調べたい』『共有したい』『不安を解消したい』です。このニーズに合うアプリを洗い出し、順次協業を進めています」(宇佐美)

「ココダヨ」は、まさに「共有したい」「不安を解消したい」という要望に直結するアプリです。ゼネテックさんとは過去にも防災・安心領域で接点があったことから、今回のau Starlink Direct対応に向けたご相談を進めました。

さらに宇佐美は、今回の連携で提供できる価値について、次のように話します。

「『ココダヨ』は、事前にアプリ内で登録しているグループに、速やかに位置情報や安否情報を共有できる機能があります。たとえば災害時に地上の通信設備に障害が起き、自身がいる場所が圏外になっても、au Starlink Directとつながることができれば、ココダヨを通じて離れている家族にご自身の状況を伝えられることが大きな価値だと思います」(宇佐美)

圏外でも居場所を共有できる仕組みとは

「災害時、5G/4G LTEが圏外になったら、『ココダヨ』の通知機能も使えなくなるのでは?」。多くの人が抱くこの疑問について、領家さんはこう説明します。

「『ココダヨ』では、大きな地震などが起きたときに、緊急地震速報を合図に、家族や大切な人の居場所が自動的に通知される仕組みになっています。通信がつながっていれば、そのあとに無事を伝える連絡も送れますが、状況によっては難しい場合もあります」(領家さん)

ここで大きな意味を持つのが、au Starlink Directとの連携です。「ココダヨ」がau Starlink Directに対応することで、日本国内(領海を含む)のau 5G/4G LTEエリア外においても、空が見える場所かつ対応スマートフォンであれば、災害時の位置共有や家族への安否連絡、アプリ内の注意・速報の確認といった基本機能の“到達性”が高まります*3。さらに、登山やキャンプ、離島、外洋での活動など、電波の届きにくい環境でも、状況把握と初動の意思決定を後押しする手段が広がります。

「au Starlink Directへの対応は、『ココダヨ』にとって非常に意義のある取り組みです。防災・減災アプリである以上、災害時の通信環境向上が期待できるのであれば、対応しない理由はないと考えました」(領家さん)

「衛星通信中」の体験を損なわないための検証と工夫

アプリを衛星通信に対応させるには、単に通信できればよいわけではありません。5G/4G LTEという地上の通信インフラに比べて、衛星通信では通信速度が遅くなる場面も想定されるため、利用者が不安を感じない体験設計が重要になります。

宇佐美は、実装と同時に「どう使われるか」の検証が欠かせなかったと振り返ります。

「圏外や災害時でも使えるサービスだからこそ、具体的なユースケースを想定しながら操作手順を組み上げ、アプリのデザインや操作性といった、UI・UXの検証を行う必要がありました。ゼネテックさんにも検証にご協力いただき、災害速報のテスト配信に合わせた動作確認などを連携しながら進めました」(宇佐美)

ゼネテック側でも、UI・UX面で多くの気づきがあったといいます。

「衛星通信につながっているのか分からないと、不安になりますよね。そこでアプリ上で“衛星通信中”であることを明示したり、衛星通信に切り替わったことで、通信速度が遅くなる可能性を案内したりと、細かな工夫を重ねました。圏外環境でのテスト自体も大変でしたが、検証を積み重ねることで、安心して使ってもらえる形に近づけたと思います」(領家さん)

衛星通信中であることをアプリ画面でもアナウンス
衛星通信中であることをアプリ画面でもアナウンス

KDDI側も検証を重ね、ストレスが生じやすいポイントを整理。今後も、衛星対応を検討するアプリ事業者向けに、開発や検証のポイントをまとめた情報発信を継続していく方針です。

その取り組みの一環として宇佐美は、アプリ事業者向けのサポートサイトにも触れます。

「au Starlink Direct対応のノウハウは、対応を検討されている他のアプリ事業者の皆さまにも広く知っていただきたいという思いがあります。そのため、アプリ事業者向けサポートサイトを立ち上げ、対策ポイントを体系立てて情報発信しています。衛星対応のアプリが増えていくことで、より多くのお客さまにその価値を体験いただきたいです」(宇佐美)

au Starlink Direct 対応アプリ アプリ開発事業者様向け サポートサイト | au

圏外で“つながる”ことが、安心の選択肢を増やす

「ココダヨ」がau Starlink Directに対応して以降、「どう使えるのか」「非常時に本当に役立つのか」といった使い方を確認する声が多く寄せられています。これは、万が一のときに備えた“もう一つの選択肢”として、関心が高まっていることの表れでもあります。

「意義は何より“安心感”にあると思っています。災害時に大切な人の居場所と安否を知りたいというのは、誰にとっても普遍的な価値です。5G/4G LTEがつながりづらい状況でも別の方法がある、という安心感は大きいと考えています」(領家さん)

通信は、日常を便利にするだけでなく、非常時には人の不安を和らげる重要なインフラです。空が見えれば圏外で通信できるau Starlink Directと、『ココダヨ』のような安心に直結するアプリの連携は、災害時の選択肢を確実に広げています。

宇佐美はau Starlink Directの今後についてこう語ります。

「対応する機種やアプリを拡大し、お客さまが利用できるシーンを増やしていきます。海外での利用も含め、より多くのお客さまに“つながる体感”を届けられるよう、サービスを磨き上げてまいります」(宇佐美)

KDDIはこれからも、「日常をつなぐ」「非日常をつなぐ」「空が見えればどこでもつながる*1」という思いのもと、「つなぐチカラ」の進化を加速させ、お客さまに安心を届けていきます。

*1:対象機種要。メッセージアプリに加え一部アプリのデータ通信可。音声通話未対応 衛星捕捉時、留守電・着信転送等利用不可。利用環境により接続が制限される場合あり。サービスエリアは日本国内(領海を含む)のau 5G/4G LTEのエリア外。
*2:ココダヨアプリの仕様や料金に関する詳細は、公式HPをご確認ください。
https://www.cocodayo.jp/
*3:利用環境により、接続が制限される場合があります。

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