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KDDI決算 未来への取り組みを強化し、パートナーとともに持続可能な社会の実現を目指す

KDDIは、2025年2月5日に2025年3月期第3四半期決算説明会を行いました。本記事では、決算のポイントを分かりやすく解説します。詳細の情報は、決算短信やオンデマンド配信、決算プレゼンテーション資料でご確認ください。

● 25.3期3Q連結業績

● 通信×金融のシナジーの発揮

昨年12月に、好評のauマネ活プランをさらに魅力化し、Pontaポイントがより貯まりやすい内容にアップデートしました。魅力的なセットプランを多くのお客さまにご提供することで、KDDIの成長につなげていきます。
また、魅力を増したauマネ活プラン+(プラス)により、さらにお客さま基盤を拡大し、auフィナンシャルグループの成長を加速していきます。

● 通信×コンビニの連携施策を推進

ローソンとの連携施策では、Pontaパスが好評をいただいており、10月の開始以降、新規獲得数が前四半期比で約20%の増加、他キャリアをご利用のお客さまの加入も増加しています。
povo Data Oasisも好評で、延べ10万人、9割を超えるローソン店舗でご利用いただいています。そして、24年度内にはローソン全店でのeSIM販売も開始予定です。
これらの取り組みが功を奏し、ローソンのご来店者数が増加。ローソンの日販拡大にも貢献し、前年同期比プラス3.4%と好調に推移しています。
引き続き、通信×コンビニの連携施策を強化し、両社の成長を実現していきます。

● ネットワークの強化

ネットワーク強化の取り組みも継続して行っていきます。
昨年、当社はOpensignal社のユーザー体感評価において、つながる体感No.1 を獲得しました。さらなる通信品質向上のために、国内最多のSub6基地局を活用し、Sub6基地局全域での5G SAサービスの提供を開始しました。
加えて、衛星とスマートフォンの直接通信については、商用免許認可を取得し、サービス提供に向けた準備が完了しました。今春より対応機種が大きく拡がり、本格的なサービス提供を目指しています。

● 金融事業

金融事業の取り組みでも、お客さま基盤が順調に拡大しています。
au PAYカードは1,000万会員を突破、auじぶん銀行の住宅ローンも好調で、融資累計実行額は、ネット銀行最速で5兆円を超えました。
三菱UFJフィナンシャル・グループとの協業により、AI活用の取り組みも推進していきます。金融事業に特化したLLM(Large Language Model)を開発し、お客さまへの金融サービスのご提案などに活用するほか、コンビニなどを活用した次世代リモート接客プラットフォームを構築し、金融サービスのお客さま接点拡大やサービス改革を進めます。

● WAKONX(ワコンクロス)の深化

AI時代のビジネスプラットフォームであるWAKONXでは、通信・AI基盤に、運用とセキュリティの価値を重ね合わせることで強みを磨き上げています。こうした強みを活かし、業界ソリューションやAI活用のスケール化を推進していきます。

WAKONXの強みの深化として、25年1月よりConnectIN(コネクティン)を本格展開しています。パートナーとともに、あらゆる製品やサービスに通信を一体化させることで、WAKONXの通信基盤を拡大させるとともに、強みの運用体制で、お客さまの付加価値創出に貢献します。
また、あらゆる製品やサービスに通信やAIが溶け込む時代において、セキュリティがより重要になります。セキュリティ事業を強化するため、LAC(ラック)を子会社化し、通信とセキュリティの一体化を実現していきます。
これらの取り組みにより、お客さまのデジタル化を支えていきます。

業界ソリューションの事例も拡がっています。
オフィスのデジタル化を図るファシリティソリューションでは、グループ企業との連携やパートナリングにより、オフィスの内装からICTの環境整備までトータルに提供しています。通信との一体ソリューションに対するニーズは強く、大手EC事業者などから引き合いもあり、今年度売上高は前年同期比プラス50%以上で順調に成長しています。
そして、さらなる成長に向け、新本社が移転する高輪ゲートウェイシティのまちびらきを契機とし、自社の取り組みをモデルケースとして、オフィスだけでなく、ビル、まち全体にデジタル化の対象を広げていきます。

AI活用については、多摩データセンターでGPU(Graphics Processing Unit)が稼働を開始し、AIサービスの提供準備が順調に進んでいます。
また、高まるGPU需要に応えるため、来期に本格稼働を予定する堺工場跡地に従来のGPUと比べて格段に高い性能を持つNVIDIAの最新GPUを導入することとしました。
こうしたAI基盤をフル活用し、WAKONXによるお客さまのデジタル化を加速します。

● 未来への取り組み

KDDI VISION 2030で掲げている「誰もが思いを実現できる社会」に向けて、未来を担う人財の育成に注力しています。
具体的には、遠隔でのプロサッカー選手の指導や、リアルでの交流、さらには延べ100校で学生への金融教育を目的としたキャッシュレス学園祭を実施してきました。
また、今年4月から開催される大阪・関西万博では、「未来の都市」パビリオンにて来場者が未来を創る体験を提供します。

● MWC Barcelona 2025 に出展

昨年に引き続き、MWC Barcelona 2025(3月3日~6日)に出展します。
通信とAI、リテールテック、モビリティなどの取り組みの紹介に加え、初日のMWC基調講演に代表取締役社長 CEOの髙橋が登壇いたしますので、ご期待ください。

● KDDI VISION 2030に向けて

KDDI VISION 2030に向けて、今年は新本社移転や未来のコンビニ、衛星とスマートフォンの直接通信など、さまざまな取り組みが控えています。
つなぐチカラをAIでさらに進化させ、ワクワクする未来を発信していきます。

● 高付加価値型の経済好循環に向けて

未来社会の実現には、高付加価値型の経済好循環が必要です。
日本の通信においては、各種政策により、現在世界の先進国の中でも、低廉な料金水準であると評価されています。また、通信事業者の切磋琢磨により、通信品質も素晴らしい環境となるよう、各社努力を続けています。今後、AIの活用が当たり前になる中で、さらなるトラフィック増や、災害、セキュリティ対策等に対応し、情報通信産業がそれを支えていきます。
一方、インフレによる物価高騰や賃金上昇の状況において、設備を建設するパートナーさまとの適正なお取引や価格転嫁への対応も検討する必要があります。付加価値サービスを含めた価値あるサービスをお客さまに提供し、価値に伴う対価を糧に投資を進めるという、経済の好循環を進めていきたいと考えています。
このようなパートナーのみなさまとの共創に支えられる経済の好循環、そして持続可能な未来社会の実現に貢献していきたいと考えています。

※内容は発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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