2023.2.13

買った商品をロボットが届けてくれるー野村不動産の挑戦

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購入した商品を、ロボットが各戸へ配送

KDDIのロボットプラットフォームはいま、野村不動産の分譲マンション「プラウドシティ日吉」で実証実験が進行中です。

プラウドシティ日吉には、地域密着型商業施設「ソコラ日吉」が隣接しており、地域住民の日々の買い物に利用されています。野村不動産ホールディングスと野村不動産、KDDIの3社は、ソコラ日吉の店舗で扱う商品をECサイトで販売し、ロボットでプラウドシティ日吉の住居へ配送するというサービスの実現へ向けて、検証を重ねています。

高齢者の住居まで重い品物を配送してくれたり、時間的余裕のない共働き夫婦の買い物を手伝ってくれたり、店舗から住居への配送をロボットがつなぐことで、住まう方々の暮らしはより快適で便利になります。

「野村不動産グループの2030年ビジョン『まだ見ぬ、Life & Time Developerへ』を体現する取り組みとして、野村不動産では、デジタル技術を取り入れた新しい街づくりを模索しています。物件を開発・販売する既存の不動産ビジネスに加え、住民の皆さんや関連する人々へ価値あるサービスを提供する持続型ビジネスの発展を考えています。今回のプラウドシティ日吉での取り組みは、住民の皆さん、マンションの管理会社、そして商業施設などのステークホルダーの全員が受益者となる取り組みだと考えています」と野村不動産の伊藤 学さんは話します。

野村不動産株式会社 事業創発本部 エリアマネジメント部 推進課 伊藤 学さん野村不動産株式会社 事業創発本部 エリアマネジメント部 推進課 伊藤 学さん

配送の“ラストワンマイル” をロボットが解決

分譲完了後に敷地内で何らかの取り組みを進めていくには、住民の皆さんとの信頼関係が何よりも大切です。野村不動産では、住民へのアンケートでニーズを丁寧に探るなどして、商業施設から住戸までロボットがどのように移動するかを検証しています。

ロボットがオートロックやエレベーターをスムーズに通過できるかどうかといった技術実証のほか、どのような商品が展開可能なのかを商業施設のテナント企業とともに洗い出す作業も並行で進められています。

「当社では以前から、モノやサービスをお届けする際の“ラストワンマイル”の解決が必要だと認識していました。野村不動産では幅広いテーマにおいてDX(デジタルトランスフォーメーション)を検討しており、KDDIのロボットプラットフォームを活用するこのプロジェクトもその一環の企画です」と話すのは、野村不動産ホールディングスの四津佑子さんです。

野村不動産ホールディングス株式会社 DX・イノベーション推進部 DX推進室 主幹 四津佑子さん野村不動産ホールディングス株式会社 DX・イノベーション推進部 DX推進室 主幹 四津佑子さん

また、共にプロジェクトを進めているKDDIに対して、野村不動産ホールディングスの川名明彦さんは「KDDIは通信キャリアを土台としつつ、全方位でソリューションを網羅されており、その幅の広さには驚かされます。そして、先端技術に関する知識が豊富な専門人材、積極性の高い投資力、なにより本気でやり遂げる実行力がある、頼もしいパートナーです」とエールを送ってくれています。

プラウドシティ日吉でのチャレンジは、デジタル技術を取り入れた新しい街づくり、住民の皆さんへの価値あるサービスを具現化するものとして、大きな注目を集めています。

野村不動産ホールディングス株式会社 DX・イノベーション推進部 DX推進室 主幹 川名明彦さん野村不動産ホールディングス株式会社 DX・イノベーション推進部 DX推進室 主幹 川名明彦さん