2023.2.13
教職員の“余白”を創るクラウド型校務支援システム「BLEND」
フルクラウドだから、職員室以外からでも利用できる
「教育現場では、教職員の方々の長時間労働が続いています。ここ数年、日本の先生の忙しさは、むしろより激しくなってきています」と、モチベーションワークス株式会社 執行役員副社長 公教育営業統括責任者 兼 DX事業本部長の野本竜哉さんは話し、こう続けます。
「もともとアナログな業務が膨大にあったところに、コロナ禍対応で子どもたちの健康管理、教室や校舎内の消毒作業などの負担が重くのし掛かっています。そうしたことが長時間労働になり、先生方には時間的・心理的な“余白”がないのです。先生方は次世代の教育のあり方を真剣に模索され、日々の事業や行事、保護者との関わりを深めるためにも『新たな知識・経験を得たい』とお考えです。それを阻む、慢性化した長時間労働のような『負』を是正するには、校務DXの推進による業務全体の効率化が必須です」
モチベーションワークスが開発したフルクラウド統合型校務支援システム「BLEND(ブレンド)」は、まさにこうした課題を根本から解決します。
「オンプレミス環境で運用する旧来型のシステムは、校内の特定の場所やPCからしかアクセスできませんでした。一方、BLENDはフルクラウドのため、先生は『いまいる場所』でシステムを利用できます。教室、職員室、あるいは自宅や修学旅行先など、自由な場所でリアルタイムに情報の登録・確認が行えます」
「BLEND」が校務に要する時間を8割削減
ある学校では、生徒の出欠の入力・集計作業に要していた時間を計測したところ月間86.5時間がこの作業に掛かっていました。BLENDを導入し、再度計測してみると17.3時間。業務時間をおよそ8割も減少させることに成功しています。
また、従来型のシステムでは、先生が自分のPCで教材を作成しても、そのまま生徒へ配布することはできません。上長承認やシステム上の手続きを踏まなければ転送ができなかったのです。こうした連携性の低さもまた、先生方にとっては大きな負担になっていました。
BLENDはこの問題に対して、金融機関が実装するような高レベルのセキュリティを施すことで個人情報保護の徹底を目指しています。もちろん、画面の操作性においても快適性が追求されています。こうした「ユーザーである先生方に寄り添うシステム」を実現できているのは、モチベーションワークスに学校・教育業界の経験者が社員として多数在籍しており、BLENDの開発においても学校の実情に即することがポリシーとなっているからです。
「出欠、成績、帳票、保健、入試など、先生方が管理すべき情報は多岐にわたります。これまでバラバラだったシステムを統合・連携したことで、本当の意味でのICT活用が始まると言えるでしょう」
より良い教育の実践には思想や理念だけではなく、日々の校務をどれだけ効率化できるかにもかかっています。野本さんは「BLENDが掲げているのは『課題解決集積志向』です。一つひとつの課題解決が未来の学校づくりにつながると信じています」と、自身の思いをお話くださいました。