2023.2.13

「マネージド ゼロトラスト」で高める、学校の情報セキュリティ

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“学びを止めさせない” ための情報セキュリティ

かつて教職を目指したことがあるというKDDIの坪田幸典は、「すばらしい先生との出会いこそが、人生をより良い方へ導いてくれます。だからこそ、セキュリティ技術や教育DXで教職員や学校を応援したい。教職員の方々の負担を軽減し、生徒と向き合う機会を増やして差し上げたいのです」と目を輝かせます。

KDDI株式会社 ビジネスデザイン本部 官公庁営業部 営業第2グループ チームリーダー  坪田幸典KDDI株式会社 ビジネスデザイン本部 官公庁営業部 営業第2グループ チームリーダー 坪田幸典

ネットワーク化が進んだ今日、学校の安心・安全を守るのが情報セキュリティの役割です。しかし従来型の「境界型セキュリティ」では昨今のサイバー攻撃を防ぎ切ることはできません。不正アクセスから情報を守る防御システム(ファイアウォールなど)をすり抜けて侵入されてしまった場合、パソコン内のデータや校務システムに蓄積されている各種の機微情報を守り切ることができないからです。

コロナ禍の影響で広く導入されたリモート授業やテレワークは、ネットワーク技術の進化の賜物です。平時には授業や校務で使えるこれらの技術は、広域災害が発生した場合の安否確認や迅速な業務再開にも貢献します。“学びを止めさせない”ための情報セキュリティこそが、これからの教育現場には不可欠なのです。

「侵入防御という考え方から、守るべき情報を常時監視して守り続けるという、運用に主眼をおいたセキュリティへの発想の転換が必要です。近年、先進企業で広まっている『ゼロトラスト』は、守る対象となる情報へのアクセスやデータの持ち出しをすべてチェックする考え方です。認証システムを通過したユーザーを無条件に信用するのではなく、『何も信用(トラスト)しない』を前提とすることで、水際での防御に威力を発揮します」と説明します。

境界型セキュリティとゼロトラスト型セキュリティ境界型セキュリティとゼロトラスト型セキュリティ

「とはいえ常時監視を実施すると、管理者は鳴り止まないアラート(警報)で休む暇がありません。そこで、アクセス解析技術やセキュリティ専門家による運用サポートを組み合わせる『マネージド セキュリティ』が解決策として選ばれています。KDDIでも、多忙を極める学校現場に向けて、技術と運用を一体化した『マネージド ゼロトラスト』を提供しています」

先生方の負担を少なくする「マネージド ゼロトラスト」

KDDIが提唱する学校向けの「マネージド ゼロトラスト」には、2つの目標があります。

1つ目は「制限させない」こと。セキュリティのルールによる束縛から先生方を解放し、のびのびとした授業の実現をお手伝いします。2つ目は「意識させない」こと。守られているのが当たり前の状態とすることで、IT機器やサービスを習得するお手間を掛けません。これがあるべき学校セキュリティの姿だとKDDIでは考えています。

「文部科学省は学校に適したガイドラインを定めています。改訂された最新版では、クラウドの利用に加えてゼロトラストも明記されました。KDDIには民間企業へゼロトラストを提供してきた多数の実績とノウハウがあります。この経験は『教育現場に適したゼロトラストのモデル』の具現化に役立っています」

例えば「プリントアウト不要」も、校務システムにおける1つのセキュリティです。印刷物は情報漏えいリスクが高く、システムやアプリケーション間のデータ連携が不十分なため、印刷と手入力が常態化していました。データ連携基盤と「マネージド ゼロトラスト」を組み合わせることで、利便性を高めながら学校内ICT環境を総合的に守ることが可能になります。

「校務をスマート化し、さらに、教職員に負担かけず、どこからでも安全にアクセスできる環境を整えることが、教育DXを次のステップに進める鍵だと考えています」と、坪田は意欲を示します。