2023.1.19

ワクワクするショッピング体験とサステナブルなサプライチェーンを目指して

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ビジネスの効率化と環境負荷の低減を同時に実現させたい

「アパレル業界は地球環境に対する負荷がかなり大きい業界です。サプライチェーンのDXによって、その負荷を可能な限り引き下げ、同時にビジネスのスピードを高めて効率化すること。それが、KDDIの思いであり、私の願いでもあります」と話すのは、KDDIでアパレル業界のDX(以下、アパレルDX)を推進するXR推進部 サービス・プロダクト企画1Gの藤倉皓平です。

KDDI株式会社 事業創造本部 XR推進部 サービス・プロダクト企画1G 藤倉皓平KDDI株式会社 事業創造本部 XR推進部 サービス・プロダクト企画1G 藤倉皓平

藤倉は、前職でアパレル業界に従事していました。当時より、アパレル業界のモノづくりの現状を変革したいという強い思いを持ち、通信のチカラを使うことで実現に近づくのではないかと考え、KDDIに入社しました。

「島精機社のシステムには、アパレル業界のモノづくりとサプライチェーンのあり方を変革し、地球環境への負荷を減らしたいという思いがあります。それは、KDDIが目指すサステナブルな社会の実現と重なります。そこで、アパレルDXの施策を本格展開するにあたり、早い段階で島精機社にお声がけし、XRマネキン for APEXFizの製品化に至りました」

消費者をワクワクさせるXR技術で、サプライチェーンを進化させたい

KDDIはアパレル業界において、サステナブルなサプライチェーンの実現だけではなく、ワクワクするようなショッピング体験の創出にも挑戦したいと考えています。「XRマネキン」の技術は、アパレル店舗やECサイトでのショッピング体験、顧客体験(CX)を変革するためのものでもあるのです。

バーチャルヒューマン「coh(コウ)」バーチャルヒューマン「coh(コウ)」

「XRマネキンの技術でKDDIが目指しているのは、実際の商品(衣服)に触れなくても、その質感、着心地などを高精度に再現できることです。また、バーチャルヒューマンをファッションリーダー兼店舗スタッフとして機能させ、接客させることで、実店舗やECサイトの店舗体験・顧客体験をより魅力的なものにできると考えています。アパレル商品を選び・購入するという体験は、お客さまを“ワクワク”させるものでなければなりません。高精細なバーチャルサンプルを使ったXRコンテンツを使えば、そうしたワクワク感を演出できると確信しています」

藤倉の言うワクワク感をもたらすXRコンテンツ、バーチャルヒューマンは、店舗やECサイトと消費者とを結ぶインタフェースを進化させるものとも言えます。

「XRマネキンによって、店頭で販売前の商品についてアンケートを展開し、新商品の需要予測に役立てることも可能になります。予測に基づいて適切な生産計画を立てることで、不良在庫を大量に抱えてしまうリスクを避け、収益率の向上と地球環境負荷の低減をともに実現できるわけです。また、リアルなバーチャルサンプルによって、実物サンプルの制作を最小限に削減することもできます」

このようにXRマネキンは、アパレル業界の変革に大きく貢献できる可能性があります。今後は、XRマネキンの機能強化を図り、訴求できる衣服の種類・幅を広げていきたいと考えています。

KDDIはこれからも、ワクワクするショッピング体験とサステナブルなサプライチェーンの実現を目指して取り組んでまいります。