2023.11.21
一人でも多くのお客さまの人生に寄り添うために 「おもいでケータイ再起動」を全国で展開
「まだ捨てられないケータイ」を持っているお客さまが約7割?!
「おもいでケータイ再起動」とは、電源が入らなくなったケータイを復活させるイベントです。電池の過放電で充電ができなくなったケータイを専用機器で充電、再起動を行います。再起動が成功すれば、ケータイに保存してあった画像や動画、アドレス帳、ボイスメモなどを再生できるようになります。希望があれば、写真を1枚印刷してお渡しします。特に料金をいただくことはありません。
KDDI ブランドマネジメント部 北山健太郎は、お客さまの大多数が、昔使っていたケータイを大事に持ってくださっていたことが、「おもいでケータイ再起動」プロジェクトの始まりだったと話します。
「KDDIはこれまでの携帯電話をすべて掲載しているWebサイト「auケータイ図鑑」を公開しています。Webサイトを作る際にお客さまにアンケート調査をしたところ、当時は9割の人がケータイを大事に持っていらっしゃることがわかったんですね。そのうちの5割は電源が入らない、もしくは入るかどうかわからないと答えていました。それならば、ケータイを再起動して中身を見てみたいという要望があると考えたことから、この取り組みは始まりました」(北山)
ケータイのバッテリーは、「過放電」という状態になり、通常の充電器では充電できなくなります。このバッテリーに特別な機器で電気を流し込み、再び充電ができるようにします。過放電以外の理由で再起動出来ないケースもあり、再起動率は7~8割ほどですが、それでも試してみたことで諦めがつくお客さまもいらっしゃいます。
「おもいでケータイ再起動」は2016年に開始し、全国47都道府県で全370回以上開催してきました。参加いただいたお客さまは、延べ14,000人以上にのぼります。au以外の携帯電話も対応しています。
私たちの仕事はお客さまのためにある
「おもいでケータイ再起動」では、お客さまからケータイをお預かりし、その場で再起動にチャレンジします。亡くなった家族やペットの写真、我が子が小さかった頃の動画、何気ないボイスメモなどが出てくると、思わず涙するお客さまも。
「お客さまが本当に喜んでくださって、一緒に笑ったり泣いたりしていると、私たち通信会社の仕事がお役に立てているんだ、と気づきをいただけます。お客さまからたくさんの感謝のお言葉を頂きますが、私たちがお客さまからいただくものもたくさんあります。社員にとっても、貴重な機会だと思っています」(北山)
KDDI ブランドマネジメント部 柴田真理子は、「お客さまのケータイ1台1台に人生のドラマがある」と感じています。
「先日のイベントで、ある女性が声を上げて喜んでくださっていました。お話を聞くと、写真には花嫁衣裳を着た4人の女性が映っていました。ブライダルの専門学校に通っている時に、みんなで綺麗にして撮ろうと言って撮影した大事な写真なのに、もうケータイの電源が入らないからと諦めていたそうです。今からこの3人に連絡して、写真を送りますとお話してくださいました。
ケータイが再起動できると、今日出会ったばかりのお客さまでも、まるで前から親しかったかのように思いを分かち合えます。お客さまのケータイ1台1台にそれぞれの人生があることを実感します」(柴田)
まだたくさんの方がガラケーをお持ちであるという報道もあります。今後も「おもいでケータイ再起動」をたくさんの方に体験していただくために継続していきます。この取り組みでは、不要になったケータイのリサイクルも受け付けており、ケータイ SDGsとしても世の中のお役に立てると考えています。