2023.08.31
メタバース・Web3が切り開く新時代
Z世代はどう考える?―balaのみなさんにインタビュー
Z世代のみなさんは、Web3とメタバースが切り開く新時代について、どう考えているのでしょうか。メンバー全員がZ世代のクリエイティブ・アーティスト・コレクティブ「bala」のみなさんにお話を伺いました。
仮想空間は小学生の頃から
MANONさんは小学生の頃、仮想空間アバターコミュニティサービスを利用していました。
「メタバースについては、子どもの頃を思い出してノスタルジーも感じます。アバターを着せ替えさせたり、色々な所に遊びに行ったり、誰かとコミュニケーションしたり、楽しかったですよ。でも、メタバースでライブができるようになったのは最近で、当時はありませんでした」(MANONさん)
メタバース空間でのライブは、オンラインで配信されている従来型のライブより、圧倒的な臨場感があるのが特徴です。
balaのみなさんは2023年3月、αU metaverseの「バーチャル渋谷」でライブを行いました。観客はアバターになり、踊ったり、手を振ったり、現実にライブ会場にいるのと同じように楽しむことができます。
「メタバースのライブでは、自分たちもお客さんとしてアバターで参加し、対話もできて面白かったです」(KANOさん)
「遠い所の人がライブに来るのは大変ですけど、メタバースはどこにいてもすぐ集まれるのがいいところですね。オンラインゲームの世界に入ってライブするのも、格好いいかもしれません」(DANさん)
バーチャルの方が話しやすい
SUNNY ONLY 1さんは「ライブでは、3DアバターのBarlaちゃんが結構リアルに動いていて感動しました。バーチャル渋谷が派手で超かわいくて、あそこでフェスとかやりたいです」と仮想空間の魅力を語ります。「アバターになって自分の見た目を変えられるのも、不思議な感覚です」(SUNNY ONLY 1さん)
メタバースの世界では、ユーザーは好きな見た目のアバターになります。年齢、性別、社会的地位に関係なく、フラットな人間関係を築くことができます。
そのせいでしょうか、メタバースのライブは現実より、お客さんどうしの会話が進んでいたとKANOさんは振り返ります。
様々な制約が取り払われ、現実社会では不可能なことまで、できてしまいます。
「バーチャルの世界では空を飛ぶことだって可能です」(DANさん)
創作するファンとコラボするかも
Web3の時代には、アーティストとファンの距離感も変化していきそうです。
「昔のタレントやミュージシャンは、ファンにとって手が届かない存在でした。Web3の時代が来るとスムーズに会話できそうですし、創作活動をされているファンの方なら、クリエイターとのコラボレーションが実現するかもしれません。アーティストとファンの関係は、より密接になるのではないでしょうか」(MANONさん)
表現者と受け取る側、という境目がなくなるのは、嬉しく楽しいことだといいます。
「私たちは今までにないエンタテインメントや表現に挑戦したいので、αUのメタバースライブやその空間で色々な人と関わるのは、自分たちのやりたいことと一致します」(KANOさん)
「色々なクリエイターさんとコラボレーションして、私たちも成長したいと思います」(SUNNY ONLY 1さん)